EXO短編集 (ページ8)

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言わなくても～KA～ページ8

youside

『ただいま～って、あー！あたしの大好きなケーキじゃん、これ。」

冷蔵庫を開けると、いつもはあるはずのないショートケーキがっ！

KA「買っといた。」

嘘でしょ？

何でちょうどケーキが食べたいなって思ってたの知ってるの。

え、エスパー…?

『しかもこれいつも売り切れで買えないやつ！』

よりによって滅多に買えないこれを買ってくるなんて、神すぎる。

KA「その道通ってさ、そういえばこれが食べたいって前言ってた気がして。」

『めちゃくちゃ並んだでしょ。』

KA「いや、ちょっとだよ。」

『ジョンイン私のこと何でも分かるんだね。』

良い彼氏だとつくづく感心した。

KA「その言葉そのまま返して良い？」

『ん？何が？』

KA「その手に持ってるの期間限定のチキンじゃん。」

あぁぁぁ！そうだ！ジョンインが食べたいと思って買ってきたの、ケーキの感動ですっかり忘れてた。

『そうそう！食べたいかと思って！』

KA「仕事終わりに大変じゃなかった？」

『気づいたら、店に入ってたよw』

KA「何それwじゃあ、一緒に食べようか。」

『うん、食べる。』

ジョンインは嬉しそうにチキンをほおばった。

KA「うわ、うまっ。」

ふふwホントにチキン好きだなぁw

『いただきまーす。』

パクっ

『んー、最高。』

ホイップクリームが甘すぎなくて、まさに私の好み。

『ありがと、ジョンイン。幸せ～。』

KA「こっちこそありがと。」

KA「二人して、相手の好きなの買ってくるなんてなw」

『どんだけ好み知ってんだって感じだね。』

KA「しかし、同じタイミングでさらっと買うよなw」

『不思議だよね。』

まあ、口ではこう言うけど、さらっと買えたわけじゃないんだよねw

期間限定出してる店が全然無くて、何軒探し回ったことか。

それも全部このジョンインの嬉しそうな顔のため。

どんだけ私、ジョンイン大好きなんだよって、自分でも言いたくなるわ。

ん？待てよ？

ジョンインのスマホ、めちゃくちゃメール来てない？

ここからでもよく見えるんだけど。

"チャニョル"

[お前

あのあと結局ケーキ買えたのかよ？

あんな並んでたから気になるんだけどw

彼女さん喜ぶといいな！]

そういうことか……w

結局はジョンインも私と同じだねw

KA「どうした？」

「ううん、何でもない。」

折角、並んでくれたんだから、ゆっくり堪能しないと！

～end～