恋と飾って(∞) (ページ35)

今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:44,800 hit

・ページ35

「何でって迎えに来たんやん」

『私村上にここ受けるって言うてへんのに？』

「ヨコから聞いてん」

『横ちゃんから？』

村上には合格してから言おうと思っとったのに、、

「、、っていうのは嘘で前から知っててん」

『知ってたの？』

「おん、前にチラッと進路希望書見えてもうたんよ」

『、、、』

「ずっと言うの我慢してたんよ、やって、、」

嬉しかったんやもん。

『え？』

「ほんまはな、抱きしめたい位嬉しかってん」

せやけど、俺は推薦やし私のプレッシャーになると思ったから言わんかったんやって。

『これで落ちたらどないすんの』

抱きしめたい位嬉しかったなんて言われて泣きそうなのを必死に隠した。

「そん時はそん時や」

『テキトーか』

「何でもええねん、Aが受かっても受からんでも」

『受からんとか言わんといてや』

突然村上は私の前で止まって、

「俺な、Aの事好きやねん」

『え？』

「不器用やし、女心とか全く分からへんけどAが好きやねん」

突然の告白に、受験での緊張の糸が切れたのか視界が涙でボヤけた。

「あ、嫌なら断ってくれてかまへんけど、俺は本気やから」

『村上！』

「え、、なんやねん、、」

オドオドしとる村上に向かって、

『私も村上の事好きやで』

やっと伝えた。

三年間、ずっと伝えたかった。

「それ、、ほんま？」

『嘘なんか言わんし』

「え、ほんまにドッキリとかちゃうよな？」

ビックリしてる村上のほっぺに優しくキスをした。

『村上アホちゃう？』

顔真っ赤にして照れてる村上は私の方は1度も見ずに

「Aに言われた無いわ」

そう言うと村上は私の手を取って歩き始めた。