恋と飾って(∞) (ページ19)

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試合の帰り道、私は横山と二人で並んで歩いてた。

『まさかほんまに優勝するなんて思ってなかったわ』

「それ言うか？」

『やって、ほんまやもん』

それに、私は好きな人の彼女になれるなんて思ってへんかったし。

「ほんまに？」

『なんやねん、嘘なんか言わんし』

「やって、、」

私には他に好きな人がいると思ってたらしい。

『は？誰がそんなん言うてたん？』

「いや誰も言うてないけど、、」

『私ははずっと横山が好きやったよ』

ずっと憧れてた。

あんなバスケが出来たらなって、その気持ちはどんどん大きくなっていつからか恋になってた。

『ほんまは卒業の時に言おうと思ってたんよ』

「なんではよ言わんの」

『そんなん決まってるやん！振られたら気まずいからやろ！』

「俺が振ると思ってたん？」

『そもそも横山が私の事好きだったなんて思ってなかってん』

「はあ！？あんなにアピールしてたのに！？」

『いつアピールしたんよ！』

「、、ほら、あの、、ゼッケン渡したりとか、、」

、、あの時遅くゼッケン持ってきたのってわざとやったん？

てか、、

『それ絶対アピールちゃう！』

「あれでも精一杯やねん！」

『横山の精一杯はあれか！それでも男なん？』

「、、俺かて男やし、、」

その時横山の唇が私に触れた。

『///』

「な？男やろ？」

『、、、ばか』

夕方のむさ苦しい暑さが私たちを包んだ。

横山との初めてのキスはスポーツドリンクみたいに甘くて青春の味がした。

－fin－