いつまでも俺の隣で(緑) (ページ9)

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メール(your side) ページ9

家に帰ってスマホを開いても大倉さんからは連絡は無かった。

『なんだったんだ？』

私から連絡するのも違うなと思ってとりあえず放置することにした。

2日経って、そろそろ寝ようと思って目覚ましをかけるためにスマホを開くと通知画面には大倉の文字。

タップして開いてみると、

''明後日デート行きませんか？''

いやいや、初メールがデートの誘いとかナンパじゃんと思いつつ、

病気でいつが最期になるか分からないから出来るものはしておこうっていうのが私のモットー。

だからその誘いにOKの返事をした。

当日、ネットで調べた情報をもとに可愛らしい元気女子(?)を意識して出かけた。

『やっぱり目立つなー、、』

黒のスキニーパンツで足が長くてスタイルの良さが際立ってるし、ロングカーディガンなんて背の低い私じゃ着こなせないのにサラッと着ててめちゃかっこいい。

水族館に着いてから買ったチケットのお金は払わせてもらえなくて、スマートだなぁなんて思いながら水族館に入った。

『マンタとエイの違いってわかります？』

大「全然分からんわ、一緒ちゃう？」

『ですよね、私も分からないです笑』

大「何やねんそれー笑」

なんてちょっとアホな会話をしながら来たのはクラゲコーナー。

『綺麗、、』

何種類もいるけどやっぱり惹かれるのは王道のミズクラゲ。

ずっと水槽に張り付いて見てたら

大「ほんま綺麗なー」

私に覆いかぶさるようにして大倉さんが水槽に手をついた。

ほんのり香る香水の香りと大倉さんの大きな手に鼓動が速くなるのを感じた。

大倉さんは私がずっとミズクラゲから動かなくても文句を言わずに一緒に居てくれた。

気が済むまでミズクラゲを見て、アシカと触れ合ってお昼ご飯を食べた。

私はカルボナーラで大倉さんはラーメンの大盛り。

私がデザートのアイスを食べてる時に大倉さんが急に、

大「あのさ、俺と付き合ってくれへん？」

最初はちょっとした出来心で

『私でよければ構いませんよ』

私はそう答えた。