いつまでも俺の隣で(緑) (ページ20)

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本当は(your side) ページ20

『どう思ってるって？』

安「大倉のどこが好きなん？」

『どこでしょう、、』

考えても思いつかない、、。

安「好きやないなら別れたってくれや」

たしかに、付き合って1週間でまだ私は大倉さんの事は何もわかってない。

でも

『嫌です』

安「芸能人やから付き合っとんのやろ？」

撮られてからじゃ遅いねん。

『でも、私は大倉さんと別れたくないです』

安「、、、」

『今はまだどこが好きって言えません。でも、』

今日だってこんな風に練習に連れてきてくれたり、大倉さんの方が忙しいのに夕飯作ってくれる。

でもそれ以上に、笑ってる大倉さんが好きで、今みたいに渋谷さんと丸山さんと仲良く楽しそうにダンスを踊ってる姿が愛おしい。

『彼の笑顔を何より大切にしたいって思ったんです』

だから、私は大倉さんと別れません。

安「なんや、ちゃんと愛しとるんや」

『そりゃ、簡単な気持ちでは付き合いませんよ？』

安「大倉に合鍵渡したやろ？」

『、、はい』

安「話が早すぎて皆騙されてんちゃうかって話しとったんよ」

『そこまで考えてませんでした、、』

生活がすれ違うと思ったから鍵を渡したけど、疑われてたのかな、、。

安「普通、そんなすぐ渡さんやん？せやから皆気になっとったんよ」

『私にはもうあまり時間が無いんです』

安「え？」

『心臓の病気で、本当は20歳まで生きれるかどうかだったんです。』

安「それ大倉知っとるん？」

『言ってないです。言うつもりもないですし』

安「治るん？」

『手術すれば治らないこともないです』

手術すれば治るって言っても確率も低いし、何より全額自費は借金を抱えてる親に出してなんて言えない。

安「今は？どんな状態なん？」

『今は薬を飲んで抑えてます。それもいつ効かなくなるか分からないですけど』

そこまで話して、安田さんは何も言わなくなってしまった。