STORY.2 焦がれる ページ17
結局それから成樹と話す機会はなくって
気がつけば夏休みも半分終わっていた
明日からは学校の水泳教室が始まる
小学校に入学したあたりから近所のスイミングスクールに通っていた私は、特に泳ぎが得意な訳でもないけれど
それでも泳げるってだけで市の水泳大会の選手に選ばれていた
別にそれ自体が嫌なわけではなかったけど
今はもし成樹と会ったらどうしよう、って
期待と不安が入り交じって気持ち悪い
特に私のクラスはベランダでグリーンカーテンを育てていて
それの水やりの担当だったり、担当の人と遊ぶついでに様子を見に来たりと
会う確率は決して低くはない
それに図書館も開館しているし、グラウンドだって使えるし
もし会ったら、
きっと私は成樹の顔をまともに見れない＿＿
・
Aが市の大会に選手として出ることは知っていた
知っていた上でわざと水泳教室がある日を避けて水やり当番を入れた
その事に後悔したのは、Aの下駄箱にあの手紙を入れたその日の夜だった
というか、本当は直接言うつもりだった
それも誕生日の日に
それが誕生日の翌日に手紙を下駄箱に入れるだなんて事になったのは
偶然隣のクラスの奴らが『Aには好きな人がいる』なんて噂話をしているのを聞いてしまったからで
好きな奴がいるのに直接告白なんてしたら
優しいAの事だから
きっと困らせるだけだろう
なんて、本当は直接拒まれるのが怖かったのをいかにもそれらしく言い訳した
それなのに翌日結局手紙を入れてしまったのは、やっぱり俺を見て欲しくて
本当はあの日、
Aが昼休みが終わって多分手紙を読んで
それで教室に戻ってきたときに声をかける予定だった
なのに天は見事に俺の計画を裏切って
Aが帰ってくるのは遅いし
大掃除の担当場所は離れているし
帰りの会で何とかきっかけを作ろうとしても、なんか避けられてる気がするし
おまけにいつも一緒に帰ってる近所の奴らさえも、今日に限って早く帰ろうと教室の前まで迎えに来てくれた
そんなこんなでAに何も言えないまま
時間だけは無情に過ぎていった
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ウール - あ、あとこの作品のURLをイラスト集の方に載っけてもいいでしょうか…？ (2016年2月10日 23時) (
レス) id: 6758aef385 (このIDを非表示/違反報告)
ウール - リク書き終えました！「時代の流れに逆らっていくイラスト集！」に載ってます！ ストーリー2の夢主ちゃんのちっちゃい頃です…w 挿絵には使えないかも… すみません（ ; ; ） リクありがとうございました！ (2016年2月9日 19時) (レス) id: 6758aef385 (このIDを非表示/違反報告)
743(プロフ) - 素敵な、甘酸っぱい恋愛小説でした。連続コメント申し訳ございません。 (2016年1月24日 13時) (レス) id: e2b66758fe (このIDを非表示/違反報告)
743(プロフ) - みぃさん» 遅れてすみません。リクエスト描き終えましたので是非。 (2016年1月24日 13時) (レス) id: e2b66758fe (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - はなのん【 EBCふぁみりー 】さん» コメントありがとうございます！背景はCSSで設定してます。詳しくはSpecial Thanksにもリンクを貼ってある夢乃ふわりさんの作品へ行ってみると分かると思います♪最近忙しくて更新停滞気味でしたが、頑張りますね！応援ありがとうございます！！ (2015年11月14日 18時) (レス) id: d3c66bb169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ | 作者ホームページ：https://twitter.com/miii_uratuku
作成日時：2015年9月30日 22時
