Guy Fu！Show U.-磑風舂雨-(all her side) (ページ18)

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④-7*「ふ…、うまく、ん…」ページ18

壁に顔くっつけて寝れば良かった…風磨くんと向かい合う形になってしまった。さっきもそうだったんだけど。
鼓動が速くなって、体温が1、2度上がったかのように身体が熱く火照り出す。
男の人と添い寝なんていつぶり？…さっきもしてたけど、、
恋愛経験だって多い方じゃないもん。この状況でドキドキするなと言う方が無理な話だ。

『A…、』

風磨くんに名前を呼ばれながら優しく頭を撫でられれば、さっきよりも強い浮遊感に襲われる。
夢の中と、現実の狭間を彷徨っているかのよう。

「ふ…、うまく、ん…」

そうつぶやくように5文字を口にした時には、8割方夢の中だったのだと思う。
身体をぎゅ、と逞しい二の腕に抱き締められて、

『A、好き………』

耳元でそう囁かれたのは、夢の中での出来事だったか、はたまた現実か。
わからないまま、私は完全に意識を手放した。