俺の妹が灰崎と付き合ったらしいby水神矢 (ページ6)

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～部室～

……お腹すいた…

あの時、放心状態に陥ったんだ……で、気づいたらお弁当の中身が空っぽ……

……今俺は、部室のベンチで空腹と戦ってる…

早乙女「キャプテン、どうしたの？」

水神矢「…あれ…空腹で死んだのかな…」

天使が見える……

早乙女「空腹？お腹すいてるの？」

あ、早乙女だった……

水神矢「あぁ…気づいたらお弁当が空だった……」

早乙女「どんな状況でそうなったのかわからないけど……とりあえずこれあげる」

そう言って早乙女は、鞄の中から焼きそばパンを取り、俺に差し出した

水神矢「え…いいのか？」

ありがとう早乙女…この恩は忘れない……

俺が焼きそばパンにかぶりついていると、佐曽塚と折緒がやってきて……

折緒「佐曽塚、だから言っただろ？」

佐曽塚「ごめーん」

水神矢「ん？なんの話をしているんだ…？」

折緒「ほら…キャプテンさ、弁当に一口も手を付けてないのに佐曽塚が全部……」

お弁当の中が空っぽだったのは佐曽塚が食べたからだったのか……

古都野「だから午後の授業、死にそうな顔してたんだ……」

水神矢「そんな顔してたのか？」

古都野「てっきり、灰崎とAちゃんに何かあったのかなぁ…って」

あったと言えばあったけどな……

佐曽塚「まさか、あんなことやこんなことするなんて……」

古都野「あ、あんなことやこんなこと…」

古都野はなにを想像してるんだ…？

折緒「佐曽塚、勘違いさせるようなこと言うな……」

早乙女「Aちゃんが灰崎に卵焼き食べさせたんでしょ？」

水神矢「……なぜ早乙女が……」

確かあの場にいたのは俺と佐曽塚、折緒…そしてAと灰崎だけだったはず…

早乙女「トイレの窓から見えた」

と、トイレの窓……