愛してあいしてアイシテ《ar×ym》

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有岡side
「ねぇ大貴、涼介に何があったか知らない？」
高校に入ってから仲良くなった知念が弁当を頬張りながら聞いてくる。

『わかんない。知念は？』
「僕も知らない。いくら電話しても出ないし、LINE送っても既読スルーだし」

2人で同時にため息を着く。



『…あ！山田のパートナーって伊野尾だったよな。一緒に聞いてみない？』

そう言うと知念は大袈裟に体をビクッとさせた。

『え？知念？どうした』

「いや、あのっ僕……ごめん！」

そう言って知念は弁当を残したまんま走り去ってしまった。

『なんだあいつ』
この弁当箱どうしよう。


まぁ、後で届ければいっか。





とりあえず、伊野尾のクラスに行って、事情を聞く方が先だ。









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クラスに来るのはいいものの、伊野尾の顔が分からない。
廊下側の席に座っていたやつに聞いたら、あいつだよって指を指した。
その指の先には

女子にも男子にも囲まれている、見とれるぐらいの美人がいた。
女の子と一瞬間違えそうだけど、よくよく見たらやっぱり男。


俺は伊野尾を廊下に呼んだ。


伊「あのぉ、誰ですか？」

『あ、ごめん！俺山田の親友なんだけど』

伊「あぁ涼介の！どうしたの？」

『あのさ、涼介この頃学校に来てないんだけど、何か知らない？』

伊「うーん俺は知らないかな。」


『そっか…じゃあなんか変わった事とk「ごめん。俺急いでるから。じゃあね」』



俺が話している途中で伊野尾はヒラヒラと手を振っていなくなった。




なんだあいつ。


パートナーのくせに何も知らねぇのかよ。








俺がパートナーになったらきっと変化にもすぐ気づく。

もっと山田のことを大切にするのに…









山田。









伊野尾なんかやめて俺にしろよ。

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