愛してあいしてアイシテ《ar×ym》

※裏 ページ38

『山田、もう挿れていい？』

大ちゃんが余裕のない表情で問いかけてくる。
俺は首を小さく縦に振った。

指とは比べ物にならない質量が襲ってくる。

「あぁ！うっ、はぁ」

『はっ、山田締めすぎ。』

大ちゃんの声、吐息がダイレクトに耳に伝わって、それにさえ感じてしまう。

「はぅ、…あ！も、イっ」

もうちょっとでイける。なのに大ちゃんのピストンは突然止まった。

「だい、ちゃん？」

『しっ。外から足音が聞こえる。』

よく耳を澄ますと、コツコツと足音が聞こえる。
その音はどんどん近づいてきて、俺の病室の前で止まった。

そしてコンコンと扉が叩かれた。

「あ、大ちゃん！布団の中潜って。」

大ちゃんは慌てて布団の中に潜り込んだ。
それと同じタイミングでガラッと扉が開いた。


「山田〜。ちょっと様子見に来たよ！」

そこには笑顔の光くん。
なんでこのタイミングなんだよ！！


「あ、そういえばパートナー帰ってきたんだったな！これで相手してもらえるなー。」

それが今相手してもらってるんですよ…。

「お前ほんとに抑制剤はこまめに飲めよ。前みたいに1人ですることになるかr」

「光くん！そのことはもう言わないで！」

ひかるくんはごめんごめんと平謝り。
恥ずかしい。恥ずかしい！
もう死にたい…。
布団の中をこっそり見ると、ニヤニヤしてる大ちゃん。
すると大ちゃんは俺の耳元に近づいてきて、

『山田。すんげぇ締めつけてる。』

そう囁いてきて、全身がゾクゾクとする。

「山田？顔赤いけど大丈夫？」

俺の方に光くんが近づいてくる。
まずい…。


？「おい光。仕事しないでなにしてんだ。」

光くんが勢いよく振り向いた。

「あ、薮。」

薮「はぁ。お前まだ大安さんの検診結果整理してねぇだろ。」

「ごめんって！山田、またあしたな！」

光くんはブンブン手を振りながら出ていった。

そして薮くんは俺に近づいてきた。

「あいつ鈍感だから、こういうのわかんねぇんだよ。あ、山田のパートナーさん。あんま激しくしすぎると入院長引くからなぁ〜。」

薮くんはそう言ってから出ていった。


『あまり激しくすんなって。1人でヤってたとか聞いたら、優しくとか無理なんだけど。』

俺はまた大ちゃんに押し倒された。

42→←※裏

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