愛してあいしてアイシテ《ar×ym》

不幸 ページ19

山田side

今日もいつものように伊野ちゃんと交わる。

解されずに挿れられて、殴られて、泣き叫んでもやめてくれない。
もう嫌気がさす。こんな生活。逃げ出したい。

もっと普通の生活をしたかった。






…普通ってなんだろう。









優しくしてくれるパートナーがいること？









パートナーと愛し合えること？













…普通ってなんだろう。









俺はもう普通には戻れないのかな。














そう思うともう涙が止まらない。









「だいちゃ、助けて！」





そう俺は無意識に叫んだ。






伊野ちゃんはその瞬間俺のお腹を力いっぱい蹴ってきた。


今までにないくらいに力いっぱい。






「涼介、他の男に助けを求めるなんて悪い子だね。それと、





有岡には知念っていうパートナーがいるから。 」





一瞬でも大ちゃんならパートナーになってくれると思った自分が馬鹿だった。




伊野ちゃんは俺のナカからモノを抜いて、俺の前にスマホを置いた。



そのスマホの中からは動画が流れている。

それはトイレで大ちゃんが知念をアフターケアしている映像。

「涼介。お前は有岡にも見放されたんだよ。」


伊野ちゃんの言葉がぐるぐる頭の中で回る。

そうだ。俺は見放されたんだ。









俺は汚れたSub









もうあの2人に関わったらいけない。









俺が、2人をきっと不幸にさせてしまうから。









不幸になるのは俺だけでいい。

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