愛してあいしてアイシテ《ar×ym》

※暴力表現出ます。 ページ11

「はぁなんでお前に説教されないといけないわけ？パートナーでもない癖に」

『お前…マジで許さne「大ちゃん、出ていって。」え？』

「今すぐに出ていって。」


『だけど山田…』

「聞こえなかった？出て行ってって言ってるの」


そう言い放つ山田の声は今まで聞いたことがないくらい冷たかった。


伊「ほら涼介もそう言ってるわけだし。出ていけよっっ！」

俺は伊野尾に思いっきり殴られた。
口の中には血の味が広がっていく。

伊「もういっそ帰れねぇ体にしてやろうか？」


伊野尾は俺に馬乗りになって何度も何度も力いっぱい殴ってくる。
山田はこれを毎日されているんだ。

そう思うと自分が情けなくて、仕方がない。



「伊野ちゃん！もうやめて！」

山田は泣きながら伊野ちゃんに怒鳴った。





伊「…涼介の言うことだし。今日のところはやめてあげる。」


そう言って伊野尾は俺の体を引きづって外へと投げ出した。





伊「お前がすぐ帰ってたら、涼介も傷つかないで済んだのに。
涼介はお前を庇ったから、お前と同じ目に合わせるからな。

涼介が今から傷つくのは全部、お前のせい。」



伊野尾はそう言いながら嘲笑い、家の中へと入っていった。





しばらくして家の中から涼介の泣き叫ぶ声が聞こえた。




家のドアをどれだけ叩いても開くはずもなく、







俺はただ、涼介の助けを呼ぶ声を

泣きながら聞いていることしか出来なかった。

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