SPF2 ページ3
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財布から1000円札を1枚抜いてテーブルに置くと、クムジュンヒョンは爽やかに笑い飛ばした。
「はは、Aちゃんっていいキャラしてんね。でもこれはホントだよ。Aちゃんを紹介してくれたら、1年分ジャンプの新刊買ってくれるって言うからさ……俺を助けると思って、会ってやってくんないかな」
───そいつ、3組のパクゴヌクっていうんだけど。
「知ってる？」と聞かれる。
知ってるもなにも。うちの学校で彼を知らない人は多分いない。それはもう陽キャの極みみたいな人。
身長が高くて、顔が整っていて、部活のほうも勉強のほうも成績が良いうえに、同性からも異性からも慕われている、あの、パクゴヌク。
なおさらドッキリ感が増した。パクゴヌクが私を紹介してもらいたがってるって、どんなドッキリだ。そんな設定じゃきっと誰も引っかからない。
「イタズラするなら、もっと上手くやった方がいいよ。…ジャンプの新刊、読ませてあげられなくてごめんね」
ちらりとメニューに目をやると、アイスコーヒーは500円だった。
1000円は奮発しすぎかもしれないと思ったけれど、今更テーブルに突き出した1000円札をしまって500円玉を出すのはばつが悪くて、クムジュンヒョンに会釈をしてそのまま店を出た。
しかし、神様はイタズラ好きのようで。
それから1週間も空けずに、パクゴヌクとは別の形で出会うことになった。
「この子がさっき話した娘ね。A、挨拶して。新しく入ったバイトくんよ」
母が嬉しそうに私を紹介した。
目の前には、あの、パクゴヌク。
うちの親がやっている小さな居酒屋に、夏休みの間のアルバイトとしてやってきたパクゴヌクは、私と目が合うとなんとも言えない顔をして、小さく頭だけ下げた。
「同じ高校のパクゴヌクです。…Aちゃん、だよね」
「あら、同じ高校なの？なら話は早いわね」
母が先に反応し、嬉しそうに片手で口を覆ってオーバーなリアクションを取った。
「じゃあ早速だけど、2人で買い出しに行ってもらえる？必要なものは、この子に聞いてくれたら良いから」
母が私の肩にぽんと手を置いて、とんでもないことを言い出した。私がそれを拒否する前に、パクゴヌクが口を開く。
「わかりました！」
彼の人の良さそうな笑顔からは、白い歯が覗いていた。
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ゆづき(プロフ) - メロメロドスコイマンさん» ああぁ実はすごく大好きで何度も作品読ませていただいてました、、！😳他でもないメロメロドスコイマンさんにコメントまでいただけて嬉し恥ずかしという感じでどうしていいかわかりません( ; ; )笑 ありがとうございます、大好きです💝 (4月8日 21時) (
レス) id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
メロメロドスコイマン(プロフ) - コメント失礼致します。本当に天才すぎて何度も何度も味わって読み返してます。ゆづきさんの書く作品全てが素敵で、こんな宝物みたいな日々を送ってみたかったな〜〜といつも思います。お体に気をつけてこれからも活動してください🫶 (3月27日 2時) (レス) id: 1a4bf9bdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - のあさん» ぎゃーー、嬉しすぎます❤️🔥☺️💘ゴヌクってどうしてこんなに沼なんでしょう、、？怖いですよね、、👉🏻👈🏻 (9月27日 20時) (レス) id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
のあ - ジュンヒョンのネタ使うのは天才です✨それにゴヌクがほんと…沼！ (8月16日 16時) (レス) @page17 id: 034e6a45ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - はなぴーさん» なああんて嬉しいお言葉😭ありがとうございます、、！嬉しすぎます〜✨️ (7月12日 11時) (レス) id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづき | 作成日時：2023年6月6日 17時
