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屋台に戻ると、人手が足りない!とぷんぷんしていた母が、私たちの繋がれた手を見た途端に表情を柔らかくして、「あらまあ」とはしゃいで大変だった。


母に、お客さんがいるわよ、と言われて振り向くと、パクゴヌクの彼女もどき、もといお兄さんの彼女さん───ジュアさんがいた。私たちを待っていてくれたようだ。


「さっきは無愛想な態度を取っちゃって、本当にすみませんでした…」

本当に申し訳ないことをしてしまった。
気持ちを込めてぺこりと頭を下げると、

「いいのよ〜。あなたがAちゃんね!」

自己紹介をしていないのに私の名前が知られていて驚いた。


「私の名前、どうして…」

「いつもゴヌクが、Aちゃんがかわいいってうるさくって。早く本物のAちゃんにお会いしたかったの」

「ちょっ、ヌナ、余計なことは…」

どうやらパクゴヌクが私のことを好きだと言うのは本当のことらしかった。焦って彼がジュアさんを口止めしようとするのは面白くて。
少し恥ずかしいけれど、彼が周りの人たちに私のことを話してくれていたことが、とても嬉しかった。


「上手くいってよかったな、お前ら」

振り向くと、クムジュンヒョンが立っていた。
なんだ、立役者が勢揃いじゃないか。


「クムジュンヒョン、誤解しててごめんね」

「いいよいいよ。ただ、ゴヌクって思ってるよりAちゃんのこと好きでキモいからさ、気をつけてね」


パクゴヌクが、クムジュンヒョンの頭に柔らかくゲンコツを落とした。

その光景がとっても幸せで、パクゴヌクが私の彼氏なんだと思うとくすぐったくて。


「私も、キモいくらい好きだよ」


笑ってそう言った。

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ゆづき(プロフ) - メロメロドスコイマンさん» ああぁ実はすごく大好きで何度も作品読ませていただいてました、、!😳他でもないメロメロドスコイマンさんにコメントまでいただけて嬉し恥ずかしという感じでどうしていいかわかりません( ; ; )笑 ありがとうございます、大好きです💝 (4月8日 21時) (レス) id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
メロメロドスコイマン(プロフ) - コメント失礼致します。本当に天才すぎて何度も何度も味わって読み返してます。ゆづきさんの書く作品全てが素敵で、こんな宝物みたいな日々を送ってみたかったな〜〜といつも思います。お体に気をつけてこれからも活動してください🫶 (3月27日 2時) (レス) id: 1a4bf9bdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - のあさん» ぎゃーー、嬉しすぎます❤️‍🔥☺️💘ゴヌクってどうしてこんなに沼なんでしょう、、?怖いですよね、、👉🏻👈🏻 (9月27日 20時) (レス) id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
のあ - ジュンヒョンのネタ使うのは天才です✨それにゴヌクがほんと…沼! (8月16日 16時) (レス) @page17 id: 034e6a45ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - はなぴーさん» なああんて嬉しいお言葉😭ありがとうございます、、!嬉しすぎます〜✨️ (7月12日 11時) (レス) id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆづき | 作成日時:2023年6月6日 17時

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