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SPF12 ページ13

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あの時も今も忙しいはずなのに、きちんと私の行動を見ていて声掛けをしてくれる、そんなところも好きだと思った。

…好き、だと、思った。


私、パクゴヌクが、好き、なのか。


なぜだかすっと納得できてしまうのが悔しい。
初めて話した時に、絶対に好きにならないって決めていたのに。



「ゴヌク〜!」

屋台に女性が1人やってきた。

パクゴヌクがその声に反応し女性と目が合うと、その愛らしい目を丸くして驚いた。


「ヌナ!来てくれたの?」


……ヌナ。


「そうだよ!ゴヌクが頑張ってるんだもん、当たり前に見に来るよ」


ミルクチョコレートみたいな色の髪は綺麗に編み込まれ、蝶をあしらったバレッタで飾られていて、白いレースのマキシワンピースがよく似合っている。
大人っぽくて、とても綺麗な人だ。


ヌナと呼ばれた女性が親しげにパクゴヌクの肩を抱く。

嫌がる素振りも見せないでそのまま受け入れるパクゴヌクを見て、暗い気持ちが広がった。



確かパクゴヌクは、兄がひとりいると言っていた。ということは、あの綺麗な方はお姉さんではない。



「あ、そうだ。ゴヌクが言ってた女の子はどの子?ほら、ドッキリがなんとかって」

美人さんは微笑みながら周りをきょろきょろと見回し、そんなことを言った。


電撃が走ったみたいに体が上手く動かなくなる。高まった気持ちの温度が、すっと引いていくのを感じた。


ドッキリ。───私のことだ。
ということはこの女性は、パクゴヌクの、彼女。
本当の、彼女。


立ちくらみがする。やっぱりドッキリだったんだ。


「……これ、あげる。彼女さんと食べたら」

焼きそばの入ったビニールを彼に押し付けるように手渡し、なんとか言葉を紡ぐ。

想像よりもずっと冷たい温度の声が出て、自分でも驚いた。



「ちょ、Aちゃん、どういうこと?」



焦ったような表情のパクゴヌクの問いには答えないで走り出す。


走って、走って、走った。苦しい。苦しくても走り続けた。そうしていないと、胸が締め付けられるこの痛みと苦しみから逃げられそうになかったから。



向かい側から歩いてくる人並みに逆らうように、屋台もない河川敷のほうに向かって走った。その途中で、反対側を行く通行人と肩がぶつかった。右肩に鈍い痛みが走る。


「…っあ、すみません…」

「いやいや、こちらこそ。……ん?Aちゃん?」

「……クムジュンヒョン。なんでここに」

思いがけない人物が、そこにいた。

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ゆづき(プロフ) - メロメロドスコイマンさん» ああぁ実はすごく大好きで何度も作品読ませていただいてました、、!😳他でもないメロメロドスコイマンさんにコメントまでいただけて嬉し恥ずかしという感じでどうしていいかわかりません( ; ; )笑 ありがとうございます、大好きです💝 (4月8日 21時) (レス) id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
メロメロドスコイマン(プロフ) - コメント失礼致します。本当に天才すぎて何度も何度も味わって読み返してます。ゆづきさんの書く作品全てが素敵で、こんな宝物みたいな日々を送ってみたかったな〜〜といつも思います。お体に気をつけてこれからも活動してください🫶 (3月27日 2時) (レス) id: 1a4bf9bdf9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - のあさん» ぎゃーー、嬉しすぎます❤️‍🔥☺️💘ゴヌクってどうしてこんなに沼なんでしょう、、?怖いですよね、、👉🏻👈🏻 (9月27日 20時) (レス) id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)
のあ - ジュンヒョンのネタ使うのは天才です✨それにゴヌクがほんと…沼! (8月16日 16時) (レス) @page17 id: 034e6a45ed (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - はなぴーさん» なああんて嬉しいお言葉😭ありがとうございます、、!嬉しすぎます〜✨️ (7月12日 11時) (レス) id: bfb37b3d55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆづき | 作成日時:2023年6月6日 17時

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