ポム ページ47
僕達がデビューして 初めてのペンミ。
会場の外に並ぶELFにも インタビューしてたり、会場を映してたり。
映像の中に まだ幼いAを見つけ、メンバー達がコメントつけたりしてるから、会場も笑いに包まれている。
ただ1人 Aは 恥ずかしそうにして 下を向いたりしてるから、椅子をずらし 手を繋いだ。
僕達が踊ってるのが映された時、誰かが 「さっきとキレ違うな」って言ったのがさらにうけていた。
写真を撮る子を選んで 皆の話通り 3番目に 前に出てきたA。
そして フラフラする僕。
良く見ると、倒れるのも 防いでくれていた。
スタッフが僕から離そうとしてるのを 一喝。
どれだけ必死なのかが伝わる。
こんなのあったんだ……
ここを撮られてるのも気が付かなかった。
知ってたら もう少し早く 出逢えたかもしれない。
Vが終わって 電気が付いた時、招待客の皆様から 惜しみ無い拍手が送られた。
披露宴の後 すぐに帰って来た僕等。
緊張したからか、夜中になったからか Aの悪阻がでて 誰よりも早く帰る。
部屋のベッドで 背中を撫でてたら 少し良くなったみたい。
酷い人は 産まれるまであるらしいから……
出来る事なら 変わってあげたい。
A 「オッパ、皆さんに謝りたい」
LT 「ん、今度会った時に お礼しよ」
A 「オッパ 素敵だった……」
LT 「Aも素敵だったよ」
A 「お腹大っきいのに？」
LT 「うん。可愛いよ」
お腹をさすってたら ポンって中からの刺激が……
LT 「え？赤ちゃん 返事したよ」
A 「うん……蹴った」
LT 「ワァ！凄いよ。ポムのオンマ可愛いよね？」
また 刺激が
LT 「ほら、ポムも可愛いって言ってる」
春に妊娠したから お腹の中にいる時の名前は ポムにしてた。
何度も何度も お腹に話しかけたり、歌ったりしたけど、今迄は何の反応もなかった。
夜中に お腹の前で 歌う。
何度か、喜んでいる様に 刺激があって 静かにぬった。
A 「ポム 寝ちゃったかな？」
LT 「うん。また明日 お話ししようか？」
A 「うん。オッパの歌 聞かせてあげたい」
LT 「よし、一緒に歌おう」
この日をさかえに、Aの悪阻は一切なくなった。
産まれる前から いい子だな。
新婚旅行も行けなくて、その代わり3日のお休みを貰ってた。
大っきなお腹では 何処にも行けず、唯一行ったのは 美術館。
お弁当持って 綺麗な庭でゆっくり過ごした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 157人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：トゥギ | 作成日時：2017年1月23日 2時
