デビュー曲 ページ34
あれから 毎日レッスンに明け暮れ 僕の付き人の仕事もして……
僕達のカンバックの最中も 忙しく走り回るA。
ペン達は嫌だってツイートしたり 事務所にも手紙が届いたりしてたけど、それとは逆にスタッフからの信頼はかなり高くなっている。
美容師さんだからなのか？いろんな事に詳しくて 話題も豊富。
もちろん 営業モードだけど フランクに話す彼女を皆が気に入ってる感じだった。
Aのデビュー曲を3曲作って事務所に渡したところ その中の1曲が選ばれた。
僕達の出会いを描いた曲。
真っ白なAを表現したくて ……
Aはどんな風に思うだろう？
早く聴いて欲しいけど、何と無く照れ臭い感じもする。
この曲を初めて聴くAの姿はウギョルでも撮影される事になった。
SMのカメラとウギョルのカメラに囲まれて 少し緊張してる。
そっと手を握ると いつもの笑顔。
イントロからゆっくり流れ出す。
ガイドボーカルをいぇそんに頼んだから いぇそんのアレンジから始まった。
サビになって 僕の手を握る手に力が入って Aを見ると 真っ赤な目で涙を堪えてる。
大丈夫だよって言うように ゆっくり 手を撫でた。
曲が終わって
A 「オッパ、素敵な歌をありがとう」
LT 「どう？気に入った？」
A 「凄く綺麗な歌……私に歌えるかな？」
LT 「もちろん。あ、キーは違うよ。これは いぇそんに頼んだから キーが低め。」
A 「いぇそんさんの声 凄く良すぎて これ以上素敵になんて なれないよ……でも たくさん練習して Aが歌ったこと後悔しないように……頑張るね」
LT 「きっと大丈夫だよ。Aを想いながら作ったんだから。」
カメラがいなくなって Aから意外なお願いをされる。
A 「オッパの声でガイドボーカル入れて欲しいな」
LT 「オッパ下手だから」
A 「下手じゃない……ずっと 繰り返し聞きたいから……ダメ？」
LT 「いいよ。よく考えたら いぇそんの声 ずっと聞かれるのも嫌だな」
A 「オッパの声がいい。」
お望み通り 僕の声で録音して……
ずっと聴いてて 覚えただろうに……
毎日 毎日 聴いてる。
嬉しいけど……
キー ずれた所は 覚えないでね……
僕達のカンバックの後 Aのデビューが決まった。
僕達のテレビ出演は終わったから一緒に出る事はないけど ウギョルをだしに 僕は付き人のように一緒に過ごす。
そして 初めて歌う……ヨンウォニ。永遠に……
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作者名：トゥギ | 作成日時：2017年1月23日 2時
