あーん ページ33
家に帰って 主夫ジョンスの仕事。
今日はパスタ。
横で見てるAが ニコニコしてて
LT 「どうしたの？」
A 「オッパの御飯 楽しみー」
LT 「いつも いつでも作ってあげるよ」
A 「オッパ、大丈夫かな？歌は小さな時から好きで歌ってだけど、人前で……出来るかな？」
LT 「Aは出来るよ。1人が辛いなら オッパが横にいてあげるし、たくさんの人が見てて緊張したら オッパがイヤモニから A、大丈夫だよって囁いてあげるよ」
A 「うん。やってみる。本当にダメになりそうな時は……手 繋いでくれる？」
LT 「もちろんだよ。奥様。さ、ソース絡めたら 出来上がりだよ。」
A 「はぁい。皿だすねー」
LT 「あ、ダメだよ。Aはちゃんと座ってて」
A 「大丈夫。皿くらい出せる」
左手で皿を2枚出して、フォークも出すA。
危なっかしくて
LT 「ありがとう。もう座ってて」
A 「うん。オッパ、凄く美味しそー」
「「いただきます」」
LT 「貸してごらん。ほら、あーん」
A 「あーん」
パスタがツルツル滑ってうまく巻けないAにあーんして食べさす。
モグモグ食べながら 僕を見上げ ニコッとする。
LT 「美味しい？」
A 「うん。とっても美味しい」
LT 「明日からレッスンだよ。オッパも行くから 一緒にレッスンしようか？」
A 「オッパも？やった！」
LT 「その後はオッパのお仕事の付き人。忙しくなるね。大丈夫？」
A 「うん。オッパの声聞けるなら どんなに大変でも大丈夫」
LT 「そっか。オッパもAと一緒なら 頑張れるよ」
食べ終わった食器を洗ってたら 後ろから抱き締められた。
LT 「ん？すぐ終わるから 待っててね」
A 「オッパ、何から何までやらせてごめんなさい。後で クリーム塗っていい？」
LT 「左手で出来るの？」
A 「うん。出来る」
LT 「じゃあ お願いしようかな」
A 「うん。お部屋から 持ってくるね」
LT 「気をつけて。まだ 足治ってないから……こら 走るな」
パタパタって駆けていく。
全く……
また怪我したら 大変なのに。
いつの間にか Aが横にいるのが当然になって、時々 お父さんの様な気持ちになって……
たまに お兄さんにも……
今迄の子とは 違うんだって感じる。
自分よりも大切な人を見つけたんだな……
あ、Aもか……だから 怪我しても我慢したんだね。
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作者名：トゥギ | 作成日時：2017年1月23日 2時
