31-8 ページ27
「どこに戦力を集めているかは分かっているか？」
エミ「地点B付近におった奴らが、今はここの辺りに向かっとったらしいって報告があってん」
エミさんが地図上に白のポールを置く。
ふむ・・・この辺りは・・・
「ひとらんの部隊の近くだな」
エミ「そうですね」
はぁ、全く、
「アルギオンはたしか、国王が軍の国務上の大権持ってる国だったよな？」
エミ「そうですね、天皇大権と似たような感じでしたね」
オス「まあ、そうでもないと、こんな愚策は・・・」
エミさんもオスマン先生も、ため息をつく。
と、ここにきて俺の抑えていた感情が限界を迎えた。
「そうなんですよ、いや、ほんとね。
国王ごときが軍事に口を出すからこんなことになるんですよ。
アルギオンなんて社会主義的な考え極まりないので、国家が国民を一律のｋ」
エミ「はい！ありがとうございました！
ありがとうございました！！」
ついつい暴走してしまった俺を、エミさんが無理やり止めてくれた。
いやーいつもすまんねw
オス「ははｗ
でた、グルさんの社会主義言いたい病ｗ」
「あー、俺またやっちゃいましたか？ｗ」
ハハハハッと笑い合った俺たちを見て、エミさんがもう一度ため息をついた。
エミ「いや、そんなことより、今は戦況についてですよ。
いくら愚策とはいえ、このままやとひとらんらんさんの隊が標的にされてしまいます。」
オス「いや、ほんと愚策だよね
少数の状態で勢力を集めるなら俺らの間に入って、隊を孤立させ物資の運搬路を遮断するべきや」
「もしくは、弓兵なのだから、なるべく一対一に持ち込むべきだろう。
ランチェスターの戦略を知らんのかね、全く・・・」
エミ「はいはい、敵さんの粗探しはそこまでにしといて・・・
他の隊で囲むにしても、今の各隊の位置を動くとこちらの本拠地までの進路ができてしまうことが問題やないですか？」
オス「俺が行こうか？」
俺が口を開く前に、オスマンが割り込んできた。
「ほう？」
エミ「いや・・・ん〜・・・？
でも、本拠地の守りが手薄に・・・」
エミさんがブツブツと考え込む。
いやぁ、まあ、しかし・・・
「現状ではそれが最適だろうな
オスマン先生、任せたゾ」
俺がそういうと、目の前の男はニヤリと笑った。
オス「まあ、俺に任せといてよｗ
しっかりひとらんらんのやつ、助けてくるから」
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←31-7
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スノウ | 作成日時：2020年4月2日 3時
