【wrwrd】人生最大の試練ですわII (ページ20)

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31-1.それぞれの戦いページ20

【A視点】

アルギオンを迎え撃つため、みんなが出兵してから二日たった。

本拠地に残っている幹部は、総統のグルッペン、司令官のエーミール、外交官のオスマンだ。

まずは、3ある砲兵の大隊の無力化と物資の破壊・奪取をするのだと言っていた。

なので、最初に砲兵を叩くためにコネシマとシャオロンの第二部隊が作戦地点まで誘導し、鬱とショッピの第一・第二射撃部隊がそこを集中砲火。

物資の破壊と奪取は一番機動力のある、ゾムの部隊が行い、ひとらんらん率いる第三部隊と、トントンの部隊が歩兵を抑える。

そして、チーノは軍医として現場の最高指導者であるトントンの部隊で着いていった。

私は後方支援として、今戦地となっている地域に住んでいた避難民の管理、鉄や火薬などの兵器関係の物資はオスマンがしている為、医薬品や食料の確保・管理・輸送手続き。

情報や通信を担当しているロボロの部隊の補佐をしたり、本拠地付近に怪しい動きがあれば確認にいったりしていた。

採掘場には丸一日で着くくらいの距離の為、現地ではすでに開戦していた。

絶え間なく入る通信の内容から、戦況は我々国が有利に進んでいることが分かる。

私は、肌身離さず持っている木刀に目をやり、ロボロから渡された、耳元のインカムに触れた。

微かに震えている右手には、気が付かないふりをして。