【wrwrd】人生最大の試練ですわII (ページ18)

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30-1.戦争なんて初めてだからページ18

戦争なんて経験したことが無いし、比較的安全な後方支援とはいえ、怖くてしかたがなかった。

ここは軍なのだから、いつかは・・・と覚悟してはいたが、いざ本当に戦争が始まってしまうと足が、手が情けなく震えるのを止められない。

しっかりしろ、私！

今、私の下には何人もの命がついている。

戦術は散々ロボロから叩き込んでもらった。

だから、私が、副隊長の私がしっかりしないと・・・

ショッピ「・・・A」

スッと頭に手が乗せられた。

顔を上げると、紫の目が静かに私を見ている。

ショッピ「情けなく震えとる同期くらい、守ったるから。

お互い頑張ろ」

そう言って、多少乱暴に撫でまわされた。

「ショッピ君・・・」

不思議と、穏やかな気持ちになっていく。

・・・ショッピ君は、これから戦火のど真ん中に突っ込んでいくんだ。

なのに、後方支援の私を励ましてくれる。

ショッピ君だって、決して怖くないわけじゃないだろうに・・・

「うん・・・ごめんね、ショッピ君

私も頑張るから、ショッピ君も絶対帰ってきてね！」

みんなで勝って、全員無事に帰ってきて、またみんなで飲み会をしよう！

コツッと拳同士を当て少し笑うと、私たち新人幹部は初の戦争に挑むべく、それぞれの持ち場へと向かった――――――。