【d!】忠誠心故に【軍パロ】 (ページ25)

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「ほんま、なんでうちはこんな血の気多いんや……」 

鬱先生の苦言が誰の耳に入ることも無く消えると、総統が口を開いた。

  「新入りの待遇に異論はないな？」  

総統の問いかけに、幹部3人はそれぞれ返答する。

「僕はグルちゃんがええって言うならええと思うで」 

当たり障りのない答えを返す、情報部隊所属、自称"無能"の鬱先生。

「俺も別にええと思いますよ、いじめがいありそうですし」

遠距離支援部隊所属、そして拷問担当のショッピは不敵に笑う。  

「俺は好かんけどな。好きにしたらええんちゃう」 

顔をしかめながらも、暗殺部隊所属、味方最大の脅威と呼ばれるゾムは、周りに合わせ賛同する。

「そうか、ならばいい。……あいつの話はこれで終わりだ」

総統が深く息を吸うと、周りの空気が一段と重くなる。タバコを燻らせていた鬱先生とショッピは、空気が変わったことを察して灰皿にタバコを押し付けた。

「ここからは、戦争についてだ」

総統の一言で、全員の瞳が見開かれ、口端が小さく上がる。彼らの戦闘好きに苦言を呈していた鬱先生までも。

やはり彼らは根っからの戦争屋なのだ。