いつの日か…『Hiroomi.T』

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｢5年前、私が急に居なくなったのは妊娠したからで…。妊娠しても、別に三代目として活動できたんじゃないか、って言われるとそれまでなんだけど…。妊娠したのが分かった時らへんに、急に携帯に電話がかかってきて。今から会うか、それとも腹の子の親をばらされたいかって言われて…。流石にデビューしてまもない今、親をバラされると向こうに迷惑かな…って思って。今から会いにいく、って返事をしたんだよね。｣


直くんは言葉を発することは無かったけど
ずっと聞いてくれた。


｢待ち合わせ場所に行ったら、男の人3人と、女の人2人がいて…って感じ。｣


NAOTO｢それって…まさか…。｣


｢うーん…多分あの人の事が好きだったみたいで(笑)なんで私が三代目なのか。なんで私があの人との子供を身篭っているのか。普通に行けば、今その場所にいるのは私だったのに！みたいな感じで言われた。｣


NAOTO｢うん…｣


｢それで、まぁ、ここから消えてよ。的な感じですかね？男の人たちにヤられて、最後に私の右耳の聴力を奪って…。っていう感じかな。｣


あーあ。
全部話しちゃった…

引かれたよね…。


NAOTO｢…ごめん。｣


｢えっ…？｣


NAOTO｢何も出来なくて、何も相談に乗れなくて本当にごめん。｣


｢いやいや！直くんはなにも悪くないから。弱かった私が悪いの(笑)｣


NAOTO｢ううん。リーダーとして気づけなかった。｣


そんな…

直くん悪くないのに…



ただ、
この5年間が嫌なことだらけとは思われたくなかった。



｢でも、この5年間嫌なことばかりじゃなかったんだよ？｣



────────続き、聞いてくれるかな？






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