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2015年? ページ6



息苦しかった。気道がだんだん狭まって、きっともうすぐ、ドクドクと煩い心音も止まる。
……理想を求め続けて、最期にはこのザマか。

首にかかった、縄のささくれがちくちくと痛い。無意識に喉から出る、掠れた息吹が耳障りだ。


最期に、彼女の剣が脳裏を過る。



瞬間、暗転。何もない空間に放り出され、もはや苦しさも感じない。__の人生はここでお終いだ。



ああ、でも____。
まだ救える。まだ足搔ける。この身は既に、自分のものでは無いのだから。


(体は、剣で出来ている。)
だから大丈夫。錫の体はどんなものでも傷つかない。


きっと、俺のユメは、まだ覚めないのだろう。



それは今より昔。
赤色のペンダントが、どこかで揺れた。

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作者名:凛@お湯 | 作成日時:2018年2月7日 18時

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