Smiley killer … Give me..

大嫌い ページ31

山田side

無事に自分のモノを落ち着かせることが出来た。

そろそろ大ちゃんが帰ってくる時間。

そういえば掃除してないな。
俺は少し小走りで掃除機をかける。


「あれ？これって…」

掃除機をかけていたら床に寂しく落ちているひとつの箱。
この箱は俺が大ちゃんの家に来た時に
絶対に触るなって言われた箱。









ついつい魔が差したっていうか、
触るなって言われたら触りたくなっちゃうじゃん









意を決して箱を開けてみると、


「ハンカチ？」
緑色のハンカチがちょこんと置いてあった。

ハンカチには'keito'という刺繍と
大量の血。




'keito'

keitoって誰だろう。









『何してんの山田。』









後ろから声をかけられる。




大ちゃんの声。

それはわかるけど、いつもとは全然違う声のトーンに怯えてしまってなかなか後ろを振り返ることが出来ない。









『俺、それには触るなって言ったよな。』









「っっ。ごめ、なさ」









その途端腕を引っ張られて壁に押し付けられた。





俺の首元にはナイフ



















『俺がいつでもお前を殺せるって忘れんなよ。』









大ちゃんのこの顔。

初めてあった日の顔をしてる。


殺し屋の顔。






目を合わせたらすぐに殺されそうで。




怖くて怖くて。




ただ涙を流すことしか出来なかった。









『俺に殺されたくなかったらさっさと出ていけ。』









「…え？」









『聞こえなかった？さっさと出ていけ。』









大ちゃんはぐっとナイフに力を込め始め、

俺の首からは血が伝った。









『ちっ。さっさと出ていけって言ってんだろ!!!!!』




大ちゃんは怒鳴った。










俺は恐怖で、家から飛び出た。

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