No.63 ⚠︎ ページ20
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「今日は一日、ずっと一緒に居ようなぁ」
燈矢くんに再び強く抱きしめられ
その体温と匂いに安心したのも束の間。
『っ……！？』
突然、耳を甘噛みされる。
初めての感覚に
『やっ、』
思わず、小さな声が出る。
「……へぇ」
まずい、と思った時にはもう遅く
面白いおもちゃを見つけた、と言わんばかりに
目を輝かせる燈矢くん。
『っだめ！絶対だめ！』
「まだ何もしてねェよ。
……それともなんだ？期待してンのか？」
蒼い瞳を細めて笑いながら
嫌になるくらい優しく、耳を指先で撫でてくる。
『っちが、……ゃ、』
「嫌そうには見えねぇけどなァ」
再び耳をカプ、と齧られる。
そのまま吸いつかれて
ぢぅ、という音が鼓膜に直に届く感覚に
体がぞわぞわする。
『やだ、ゃ、とうや…、』
頭の中で水音が反響する。
じわじわと、昨日の夜の熱を思い出してしまう。
「っ、は、」
合間に漏れる燈矢くんの吐息に
『っ、んぅ、』
どうしようもなく、反応してしまう。
もうこれ以上は、本当に。
『っだ、め…、』
腕で弱く押すと、すんなり離れてくれた。
よかった、とホッとしたいのに
「……続きは暗くなってから、な」
と、極め付けに低い声で耳打ちされ
意識せざるを得なくなる。
『っ、からかわないでよ、』
「素直に嬉しいって言えよ」
『その自信はどっから湧いてくるの…』
「散々すきすき言われたんだから
自信だって湧『その話するの禁止！！』」
恥ずかしげもなく夜のことを話そうとするし
朝から耳は弄られるし
痕のせいで会社を休む羽目になるし
いろいろ振り回されてる気がする。
自分勝手極まりないのは燈矢くんの方なのに
それを易々と許してしまう自分の甘さに疲弊する。
燈矢くんと再会できたことは
もちろんとても嬉しいけれど
私に燈矢くんを制御するのは無理な気がする…。
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しゅん - 涙なしでは見れない作品だ…😭こんな涙腺崩壊した小説ないよぉ…！もうこれは名作と言っていいのでは！？ (2023年3月19日 19時) (
レス) @page45 id: 58dfe2492c (このIDを非表示/違反報告)
mist927(プロフ) - 燈矢だと気づいた時の…彼女の心の声…燈矢の彼女への告白のシ−ンは涙がポロポロ…で感動しました😭不遇だった燈矢をこんなにも愛してくれる女性がいてくれたらと思っていたので嬉しくて嬉しくて…素敵な二人ですね😊続きを楽しみにしております🙇 (2023年1月6日 18時) (レス) id: b76e44f0a0 (このIDを非表示/違反報告)
うに太郎(プロフ) - めちゃくちゃキュンとします😭💕続きは書かれないのですか？！ (2022年11月11日 23時) (レス) @page45 id: 717bee0437 (このIDを非表示/違反報告)
ikettyo(プロフ) - 貴方様の語彙力はどこから出てきていらっしゃるのですか…まじ尊敬します。 (2022年8月8日 20時) (レス) @page45 id: 6e023ebe5b (このIDを非表示/違反報告)
無名 - 冷夏さん» そう言っていただけて嬉しいです〜😭‼️‼️ありがとうございます！！ (2022年6月9日 5時) (レス) id: f09d5f8a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月27日 7時
