苦味は甘味 ページ27
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北『お疲れさまですっ！』
12階のベランダから下を見下ろすと
黒のワンボックスから可愛らしい顔をした
青年がバタバタと降りるのが見えた。
車が発車してすぐ、急ブレーキがかかると中からもう1人。
壱『北人！携帯忘れとる！！』
北『うわっ！危な！サンキュー！』
壱『おー！ほんならまた明日！』
再び発車する車を見送るとマンションの中に消えていく青年。
ふ、と笑みが溢れるとすぐ玄関のロックが外れる音がした。
『ただいま〜』
少し高めの甘い声でそう言いながらリビングのドアが開く。
「ほく、また携帯忘れたの？笑」
『あ、見られてたか〜』
ベランダから顔だけ振り向かせて問いかけると
しまった、というような顔で笑ってみせた。
着ていたアウターをソファーに置きながら
掛けていた眼鏡を外す。
そうするとようやく、
他所行きの顔から開放される彼の表情。
「ごめん、ほく、もうちょっと遅いのかと思って先に始めちゃってた」
『えー、ずるい。結構飲んだ？』
「んーん、まだ2杯目。何か作ろうか？」
そう言いながらベランダから戻って
お気に入りの小さなワインセラーの扉を開けた。
最近ワインにハマった彼の為に
数本ストックしてある中から1本取り出した。
「チーズとドライフルーツじゃお腹たまんないでしょ？」
『軽く食べてきたから大丈夫、あ、楽屋にあったチョコ貰ってきたから食べよー？』
「わ、ピエール？センスいいね？」
『俺よくわかんないけどAさん喜ぶと思って貰ってきたの』
「正解。嬉しい、ありがと」
『甘いの好きだもんね〜、Aさん』
ワインのコルクを抜きながら
可愛らしく笑う彼がわたしの自慢の年下彼氏。
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美紀(プロフ) - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年11月14日 20時) (
レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
Mina.(プロフ) - まいさん» コメント嬉しいです！ありがとうございます〜(^^)引き続きお楽しみください(^^) (2020年10月12日 18時) (レス) id: 8bbad57193 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 翔平くんのお話最っ高でした！！！もうキュンキュンで、大好きです！！ (2020年10月12日 12時) (レス) id: b78d857df3 (このIDを非表示/違反報告)
Mina.(プロフ) - めぐみんさん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて光栄です！引き続き頑張りますので、また感想お聞かせくださいね(^^) (2020年5月4日 0時) (レス) id: 8bbad57193 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみん - はじめまして！タイトルを見て気になり、読ませて頂きました！どのお話も素敵で最高です！更新楽しみにしています！これからも応援してます！ (2020年5月4日 0時) (レス) id: 9c2901cc7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mina. | 作成日時：2018年5月12日 0時
