魔法をかけよう (ページ21)

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夢～Severus Snape～ページ21

『先生…何やってるんですか？』
｢あぁ、Aじゃないか！花の観察をしているのだ！楽しいぞ！｣
『あなた本当にスネイプ先生ですか？』
｢いかにも！私こそセブルススネイプ教授だ。魔法薬学の授業を担当している｣

あぁ、これは夢だ
いや、そうでなきゃ困る
私はあの無愛想なスネイプ先生が好きなのに

『いや、あなたは…無愛想な人間なはずですよ…』
｢何を言っているんだい？私は生まれた時から天真爛漫な性格さ｣
『いやいや…』

なんだろう、夢なら早く醒めて欲しい
まるでギルデロイ・ロックハートとかいうやつに似てて目眩がする夢の中だけど

｢それよりA見たまえ、美しい花だろう｣
『あ、本当だ。綺麗ですね』
｢まるで君のようだ｣

キザなセリフまで言っちゃうのかこのスネイプ先生の偽物は
顔はスネイプ先生、性格はギルデロイ
カオスだ

｢君はいつ見ても美しい｣

そう言って私の頬に手を添えてきた
無愛想なスネイプ先生が好きとはいえ、こんな甘いセリフ言われたら照れるしドキッとしてしまう

『先生…あの…』
｢なぜ顔を背けるんだい？いつもは君から口付けてくれるのにな｣
『なるほどぉ、この世界ではそういう設定…え？私はスネイプ先生と付き合ってるんですか？』
｢なっ！忘れたのか？私と君の愛の物語を…｣

なるほど、面倒だ
見た目は愛しいが性格が気に食わない
そんなことを夢の中で考えていたら顔が近づいてきた

｢キスをすれば思い出すはずだ。｣
『ひっ…』

私は思わず叫び声を上げてしまった

『私は無愛想なスネイプ先生が好きなんです！』