魔法をかけよう (ページ16)

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素直になりたい～Sirius Black～ページ16

大広間にて昼食中…

ﾘﾘ｢そう言えばAはシリウスのどこに惚れたの？｣
『ゴホッ…ンンン…』
ﾘﾘ｢A…大丈夫？｣
『リリーなんでそんなこと…』
ﾘﾘ｢だってほらあなたいつもツンツンしてるから｣

リリーが突然
彼氏…多分彼氏であるはずのシリウスについて聞いてきた

『どこって…見た目？』
ﾘﾘ｢え？それだけなの？｣
『いや…えーと、』
ﾘﾘ｢嘘でしょ？｣

笑うしかない。
本当はもっと好きなところがある
だがしかし

ｼ｢ムーニーまたチョコ食ってんのか｣
ﾘｰ｢おいしいよ｣

だって近くに本人がいるんですもの！
言えるわけないじゃない！
いかんせん私は極度の照れ屋で本人の前では素っ気なくしてしまう
いや、本当は大好きで仕方ないんだけどね

ﾘﾘ｢素直になることも大切よ｣

リリーから呆れたって目で見られながら食事を終えて午後の授業へ向かおうとすると

ｼ｢おい、何落ち込んでんの？｣
『シシシシシシ、シリウス！脅かさないでよ！』
ｼ｢脅かしてなんかないだろ、肩組んでるだけだ｣

え？肩組んでる…？

『ちょっと…離れて』
ｼ｢やなこった。彼氏だも彼女にくっつくのは当然だろ｣

顔が熱いんだよ、このバカやろうめ

ｼﾞｪ｢パッドフット暑苦しいからどっかいってくれよ｣
ﾘｰ｢2人は仲がいいね｣

ほらこういうこと言われるから恥ずかしいのよ

ｼ｢なぁ、A｣

名前を呼ばれて顔を上げると
唇に当る柔らかな感触

…キスされてる？

ｼﾞｪ｢わーお｣
ﾘｰ｢…｣
ﾘﾘ｢あらまぁ｣

『何してんのよ！このバカ！』
ｼ｢はぁ？彼氏に向かってバカとはなんだよ｣
『バカだからバカって言ってんのよ！』

恥ずかしくてたまらなくて私はその場を駆け出して授業にも向かわずに逃げてしまった

ｼ｢なんであんな…｣
ｼﾞｪ｢パッドフットよ。女の子は複雑なのさ。そうだろ、リリー？｣
ﾘﾘ｢そうだけどちょっとあの子心配ね…｣