魔法をかけよう (ページ15)

今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:1,675 hit

☆ ページ15

｢ここにいたのか｣

声の主は直ぐにわかった
この声を聞くと私の胸はうるさくなる

『オリバー…』
｢探してたんだぞ。中庭のベンチにいると思ったらいなくなってるし｣

中庭のベンチでのことを思い出すと
胸が締め付けられる

『オリバー…さっきの子はどうしたの？』
｢ん？あぁ、見てたか…｣
『うん。告白でしょ』
｢まぁ…｣

やっぱりそうだったか
そう思うと肩が落ちるのが自分でわかった

『ねぇオリバー…』
｢ん？｣
『恋って何かな』
｢恋…かぁ。｣

あれ、私何聞いてんだろう

｢そうだなぁ、俺も恋してるけど…なんて言うか…こうその人のことしか考えられなくてその人と話すだけでドキドキしたり、その人が他の奴と話してるとモヤモヤしたり、苦しくなったり。とりあえず俺はこういう感情を抱いてる｣
『そっか…ありがとう』

オリバーがそう言ったことで私の疑問は確信に変わった
私はオリバーに恋をしてるんだ

｢なぁ、なんで俺が探してたか分からない？｣
『いや、全く…』

振りに来たんだろうな
さようなら私の初恋

｢好きだ。｣
『ふぇ？』

間抜けな声が出た
だって予想もしてなかったんだ

『だって…ハッフルパフの子に…』
｢え？あぁ？勘違いさせてたかな、断ったよ好きな人がいるからって。｣
『その…好きな人が私なの？』
｢そうだよ｣

そう言っていつもの様に私の頭をぐしゃっと撫でた

｢で、返事…聞かせてよ｣

もう答えは決まりきってた
やっと分かった答え

『私もオリバーが好き』

そう言い終わると満足そうに笑って
私の頭を撫でていた手をそのまま私の首に添えて唇を重ねてきた

あぁ、恋ってなんて素敵なんだろう