死神に懐かれた時の対処法【名探偵コナン】

笑われているのである。 ページ39

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『………あの、安室さん？？』



「ふふふ……っ、ふはは！！いや、すみませ…っほんとに…！」



『……いつまで笑っていられるのでしょう…？？それは私がナンパ男とほぼ同じだという事についての肯定のサインか何かですか？？』



「い、いやだって……っ、く、くく…っ！先程まで澄ましたお顔で……ふふ、僕に教育とは何か教えてくれていたのに……急に、」





………やばいごめん皆めちゃくちゃ笑われてる。



え何？？安室さんそれはどこのツボ？何のツボ？なんでツボ？笑いのツボ？爆笑のツボ？壺……壺！？やばいゲシュタルト崩壊してきた。

それにしても原作じゃこんな爆笑する安室さん見た事なかったな……ツボにハマるとこういう何かを堪えてるみたいな笑い方するのか。





「一体貴方の切り替えはどこなんですか……っ、」





安室さんこそ笑いのツボはどこなんですか？？？





『安室さん？？あの、安室さん？？？』



「す、すみませんほんとに……こんなに笑ったの久し振りで、ふふふふ…」



『いやまだ笑ってますよね？？私何かおかしなこと言いました…？』





安室さんは笑うだけ笑って……そうして段々落ち着いてきたのかいつもの柔らかな綺麗な笑顔に戻った。





「コナンくんが貴女を頼るだけでなく、慕って傍に居る気持ちが何となくわかりました」



『？え……、』



「Aさんは思慮深く言葉に重みがある一方で、変わっていて突拍子も無くて言動が奇怪で……そう、とても面白いですね。外見とは大幅に齟齬がある様だ」



『……？？？え？あの、これ笑顔で貶されています…？』



「っふ！！……い、いえ！そんな事ありませんよ…！」






＿＿＿＿と思えばまたあの笑いを堪えているかの様な、幼い子供みたいな笑顔に戻る。本当に安室さんの笑いのツボが謎で仕方がない。

え？？でもだって、え？行動が奇怪ってどういう事だい？なにつまり私が変人だって事？悪口？私あの安室さんに爽やかスマイルで悪口言われた？？



？？と次々に疑問符を浮かべていれば、その様子を見た安室さんがまた子供みたいな笑顔をした。かと、思えば。







「………貴方は可愛い人ですね」







蕩ける様なあまーい笑顔で、砂糖を蜂蜜で溶かしたみたいなあまーーい声で。



そう、言われた。





(………………へっ……？？？)





思考回路が追いつかない。


だって今、可愛いって……え？誰が？私が？安室さんが、私に？可愛い…可愛い、え！！？


が、渋滞する脳内より先に体の反応は先走る。勢いよくぼふっ、！！と顔は真っ赤に染ってしまった。










『…………あの、これ、……く、口説かれてます？』




「……そうかもしれませんね？」










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