教師である。 ページ37
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「姉ちゃん今日はありがとなーー!!」
「すっごく分かりやすかったです!!また教えて下さい!」
「Aおねーさんまたねっ!」
『はーい、さようなら』
あれから数十分が1時間程度。思っていたより子供達の進みも早く、一度教えればすらすらと作文ができてしまった。子供の吸収力スゴイ。
『………で、コナン君は帰らないのかい?子供達は帰ってしまったけど…』
「もう少しAさんと一緒にいたいからここに居るー!」
そして相変わらず抜群にコナンくんが可愛い…っ!!一緒にいたいって何さ…??もう一度言うけど私子供好きじゃ無かったんだけど??
「でもAさんやっぱりすっごく教え方上手だったよ!アイツらがあんな簡単に書き上げちまったのも全部Aさんが優しく教えてくれたおかげだと思う」
『え、えぇ、ほんと?それは嬉しいな、上手くできたか不安だったし……でもあんなの大人なら誰だって出来るよ?私じゃなきゃいけない理由は無いんじゃないかな…』
「ううん、Aさんの話し方とか言葉選びとか全部アイツらに対する配慮が出てたしさ…子供の扱い上手いでしょAさん」
待って何これ褒め殺し??照れるんですけど??でも子供の相手とかして来なかったんだけどなぁ……勿論嫌いではなかったけど接点が無さすぎて…。
扱いが慣れてるように見えたのはコナンくんとの接点がすごい増えてるからかな?
うーん、と内心首を傾げながらもそんな事ないよ、と謙虚に微笑んでおいた。コナンくんはよく私の事褒めてくれるなぁ……。
「えぇ全く、コナンくんの言う通りですよ」
『っ、わぁ!?』
すると、急に後ろから掛けられる声。びくっ!と肩が大袈裟と言えるくらいに跳ねてしまった。
「あ、すみません…驚かせてしまいました?」
『安室さん……!いえ、こちらこそ申し訳ない…』
どうやら安室さんは仕事をしながらも私が子供達に教えている所を聞いていたらしい。凄かったですよ、と言われて少し照れてしまった。
「とても分かりやすく、優しい教え方でした。僕も貴方の授業を受けてみたいくらいですよ」
『いえいえそんな!授業なんて大それた物じゃないですけど……人に何かを教えるのは結構好きなんです、特に子供には。自信はないんですけどねー…』
コナンくんの頭を撫でながらそう言えば、安室さんは素敵です、と微笑んでくれた。
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ゆんたん - 続きの黒の組織がファンで握手会に来ちゃった!がもーのすごく気になるんですけど早く続きが見たいです!待ってます! (4月29日 23時) (レス) @page42 id: 05f7eab501 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょ - 題名から興味を持ち読み始めたのですが、読み進めていく中でとても引き込まれてしまってすごくドキドキして続きが楽しみです‼︎すっっごく大好きです! (1月4日 11時) (レス) id: 1eef7c0801 (このIDを非表示/違反報告)
あめちゃん - ずっとこの作品好きで!久々にも一回みよーおもて読み終わってもまだこの人のやつが読みたーいって思ったからこの作者の作品を全表示ってところに行ったら!え?嘘でしょ?銀魂の空から女の子がも書いてるんですか??好きなやつなんだけどぉ!ってマジ天才過ぎる! (11月24日 1時) (レス) id: d22fe26ad0 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - すごく面白かったです!続編頑張ってください! (8月5日 8時) (レス) id: a2e96a3a87 (このIDを非表示/違反報告)
るる - この小説好きです!! (8月1日 23時) (レス) id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2022年4月23日 10時