口説き上手である。 ページ34
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そのままなんやかんや成り行きで、お客さんもいないということで少年探偵団の皆が来るまで安室さんと話すことになった。
こっちとしては緊張するだけなんですけどね!?
「あ、そういえば先程僕を口説いてくださった時職業柄、と言っていましたがAさんのご職業って?」
『だ、だから口説いてないですってば!』
この通り安室さんはからかってくるしね?!
貴方紳士なキャラじゃなかったんですかって滅茶苦茶言いたいわ。
『……ゴホン。仕事は小説家です。まあ自営業ですね……あまり胸を張って言える職業じゃないんですけど』
「えっ!?Aさんは凄いよ!!ほんとに!」
『はは、有難うコナン君……君はいつも褒めてくれるね』
「だって凄いのは本当だもん!」
そして安定にコナン君は可愛い。
「へぇ、そんなに凄いんですか。僕も読んでみようかな…どういう小説をお書きに?」
『えっ!?い、いやいやそんな対したものじゃあ…』
「Aさんはジャンルとか問わずに色んな小説を描いてるんだ!推理とかミステリーが多いけど……ペンネームは六条鞦韆でね!大ヒット作には"黒い回廊"とか"眠る肖像画"とかがあって……!」
『コナン君!!?』
すると、ホームズを語る時のようにペラペラと饒舌に私が書いた作品達を語るコナン君。声をかければ「ごめんなさーい……」と可愛い笑顔を向けられた。許す。
うん…いや、まあ別に……良いんだけどさ…?ね…?
「へぇ……また今度見てみるね。有難うコナン君」
『安室さん!?』
「ふふ、すみません。でもAさんのような方が書いた小説ならきっととても面白いでしょうし」
また主要キャラとの深い繋がり持っちゃったなぁ……まあポアロに来た時点で遅かったんだろーけど。
『まあ私も安室さんの様な方に読んで頂けて嬉しいので…ただ、文句は受け付けませんからね』
「!……えぇ」
はぁ、と軽くため息をついたあとそう安室さんに困った様に笑いかけると、彼は少し目を見開いた後微笑んだ。花が咲いた様な笑顔で。
それに少し見惚れてしまったがすぐ目を逸らした。
「?どうしました?急に顔を逸らして……」
『あ、いや……貴方が余りにも綺麗に笑うものだから…』
「えっ、」
「Aさんって何で安室さん相手だとそんな口説き上手になるの?」
『コナン君どういう意味??』
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ゆんたん - 続きの黒の組織がファンで握手会に来ちゃった!がもーのすごく気になるんですけど早く続きが見たいです!待ってます! (4月29日 23時) (レス) @page42 id: 05f7eab501 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょ - 題名から興味を持ち読み始めたのですが、読み進めていく中でとても引き込まれてしまってすごくドキドキして続きが楽しみです‼︎すっっごく大好きです! (1月4日 11時) (レス) id: 1eef7c0801 (このIDを非表示/違反報告)
あめちゃん - ずっとこの作品好きで!久々にも一回みよーおもて読み終わってもまだこの人のやつが読みたーいって思ったからこの作者の作品を全表示ってところに行ったら!え?嘘でしょ?銀魂の空から女の子がも書いてるんですか??好きなやつなんだけどぉ!ってマジ天才過ぎる! (11月24日 1時) (レス) id: d22fe26ad0 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - すごく面白かったです!続編頑張ってください! (8月5日 8時) (レス) id: a2e96a3a87 (このIDを非表示/違反報告)
るる - この小説好きです!! (8月1日 23時) (レス) id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2022年4月23日 10時