死神に懐かれた時の対処法【名探偵コナン】

何だかんだである。 ページ23

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戸惑いながらも考える。





どどどうする？逃げるか私？いや逃げるって言うか家に帰るか？だってここでまた関わったらヤバい事になるよ私。


だってコナン君達はまだ物語の主人公側だけどベルモットさんは敵よ？黒の組織よ？？






(た、確かに血が出てて心配だし叶う事なら手当してあげたいが…関わるとロクな事無さそうだし、それにベルモットさんなら一人でも何とかできるはず、)






そうだ。きっと彼女なら私の助けなんかなくても自分でなんとかできる。

そうして足を踏み出してその場から去ろうとした時＿＿＿＿＿＿







「I feel sorry for myself……(全く、自分が情けなくて仕方ないわ……)こんな失態は何年ぶりかしら…」



『……っ！』







不意に、物語で聞いた事のないような…正に自己嫌悪の念に囚われたような彼女の声が聞こえてきてしまった。


それにピタリと足が止まって＿＿＿＿＿＿











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＿＿＿＿＿＿＿「どこへ行った！！」









『！』






瞬間、結構近くの方で男が怒鳴る様な声と複数の足音が聞こえてきた。恐らく直ぐそこの曲がり角だ。


見れば、その声が聞こえた時ベルモットさんの肩が少し震えて「チッ」という舌打ちが聞こえてきた。


……どうやらこの足音の正体が、彼女に傷を負わせて追いかけてきている人達なんだろう。厳密には彼女と敵対しているどこかの組織の人達。






「クソッ、逃がすな！！まだ遠くには行ってない筈だ！！」



「あの女っ、どこへ行った！逃げ足だけは早い…！クソ！」



「慌てるな！！アイツは怪我を負っているんだ！血だ！血痕を探せ！！！」






(！血痕……？)






彼らの会話の中にでてきた血痕。地面を見てみれば、何故今まで気付かなかったのか。ベルモットさんのものと思われる血痕が点々と付いていた。


これじゃ、バレる。彼女の場所がバレて彼等に＿＿＿＿＿＿






(っでもここで動いたら関わっちゃう……いや、だとしても彼女が追い詰められるのを見ているというのは嫌だし…！私になにか出来る事とか、)






『！……そうだ、』






今の私は買い物帰り。鞄には先程買った食材や調味料が入ってる。中には丁度よく飲料水とケチャップ。インスタントコーヒーの粉、片栗粉が。






(っ、一か八か……！！)










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助けちゃったのである。→←エンカウントである。

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