コナン君は神である。 ページ21
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そんなこんなで謎に距離が近い沖矢さんと作業部屋の方へ戻ると……
『コナン君、新作の方はどう_____』
「!Aさん!!Aさん!!」
『どうしたんだい?もしかしてつまらなかった?』
扉を開けた瞬間原稿を手に抱えたコナン君が興奮しているかのように頬を少し赤く染めてパタパタと駆け寄ってきた。
どうしたんだろう。新作もしかしてつまらなかったかな。
「ううんむしろその逆だよ!!凄く面白かった!!伏線が凄いっていうか、臨場感が溢れてるって言うか!」
『!……そっか。有難う。おかげで新刊に自信がついたよ』
……いや、どうやら絶賛してくれた様だ。
「これは絶対売れるよ!!ていうか僕絶対買う!!」
『っふふ、ありがと』
なでなでとコナン君の頭を撫でた。やっぱり人に褒められるのは嬉しい。特に自分の作品を褒められるのは。
それにこんなに直球に賛辞の言葉を言って貰えるのは中々ないしね。あとその相手がコナン君っていうのはデカいよ。うん。
「へぇ……それは興味深い。是非僕にも読ませてもらいたいものですね」
『っわ、!』
と、思うと後ろから耳に囁くようにして話しかけて来る沖矢さん。吃驚して肩が跳ねた。
まっっっじでこの人は心臓に悪いな!?後ろから急に話かけるとかほんと非常識じゃないかい!?耳熱いんだけど!どうしてくれんの!!
『っ、し、新刊読むくらいなら別にいいですってば!いちいち言わなくても分かってますから!!』
「ふふ、そうですか?それはすみませんね」
それに少し声を荒らげて沖矢さんへと注意すれば、楽しそうに笑われてしまった。
原作ではこういう意地悪する人じゃ無かった筈だけど……なんでだろう。てか恥ずかしいんだけどな。
「昴さん、随分とAさんと仲良くなったんだねー……ていうか僕には口説いてるように見えるなあーー」
あ、やばいコナンくんが神様に見える。ていうかやっぱり笑顔のコナン君可愛い。
「口説くだなんて……ボウヤ、まずお友達から…だろう?」
『……。』
いの一番に口説かれましたけどねっ!私はねっ!!
「Aさんは僕が一番尊敬してる人でもあるんだ、あんまり怖がらせないでよ」
「安心していいさ、危害は加えないから」
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ゆんたん - 続きの黒の組織がファンで握手会に来ちゃった!がもーのすごく気になるんですけど早く続きが見たいです!待ってます! (4月29日 23時) (レス) @page42 id: 05f7eab501 (このIDを非表示/違反報告)
ぴょ - 題名から興味を持ち読み始めたのですが、読み進めていく中でとても引き込まれてしまってすごくドキドキして続きが楽しみです‼︎すっっごく大好きです! (1月4日 11時) (レス) id: 1eef7c0801 (このIDを非表示/違反報告)
あめちゃん - ずっとこの作品好きで!久々にも一回みよーおもて読み終わってもまだこの人のやつが読みたーいって思ったからこの作者の作品を全表示ってところに行ったら!え?嘘でしょ?銀魂の空から女の子がも書いてるんですか??好きなやつなんだけどぉ!ってマジ天才過ぎる! (11月24日 1時) (レス) id: d22fe26ad0 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ - すごく面白かったです!続編頑張ってください! (8月5日 8時) (レス) id: a2e96a3a87 (このIDを非表示/違反報告)
るる - この小説好きです!! (8月1日 23時) (レス) id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2022年4月23日 10時