死神に懐かれた時の対処法【名探偵コナン】

けど本当は赤井秀一である。 ページ16

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色気がやばい。



そう、何がやばいって色気がやばい。






さっきの片目開眼の時もそうだったけど！



サイン色紙を取ろうとした時結構棚の上の方にあって取れず四苦八苦してたら私を包み込む様にして後ろから取ってくれるしいい匂いするし！！



「これですか？」って言ってちょっと微笑む時の艶っぽい声も！何を食えばそんな色気を纏えるのかな！？






「……？どうかしました？」



『な、なんでもないです！！そそそれよりサインですよね！』






少し震えがちな腕でサインペンを取って色紙に滑らせた。

何十回も書いたおかげか緊張はしていてもいつも通りサインを書く事ができた。そして右下に"沖矢昴さんへ"と記す。






『はい！どうぞ！』



「……。」



『…？沖矢さん……？』






そうして色紙を彼に渡したのだが……彼は何故か受け取らず静止している。

私が書いた右下の「沖矢昴さんへ」という所をじっと見つめながら。






『あの、どうかしました？』



「……。あぁ…いえ、その…失礼を承知でお願いしたいんですが」



『？はい？』






どうしたんだろうか。なにか気に入らないところでもあったのかな。






「今思い出したんですが、私の友人も貴方のファンでして…その人にもう一枚サインを書いて頂けませんか？」



『えっ』






もう一枚？それは構わないけど…沖矢さんの友人？

誰だろうか。この人今素性バレちゃいけないから変装して潜伏中なんでしょ？なら交流もロクに無い筈……ってなると、






『ぇと……それくらいなら全然構いませんよ？沖矢さんの方からそのご友人へ渡して頂ければ』



「！そうですか……有難う御座います」



『因みにそのご友人の名前はなんて言うんですか？』






その友人、って……










「赤井秀一です」










……………………。








…………。








……。












『………っっ、』











まさかの本人んんんんんん！！！！！？






(っ危ない危ない吹き出しそうになった！吃驚した…！沖矢さんの口から赤井秀一って出るとは！)






ていうかそっち！？確かに私の立場からすると赤井さんなんて知る筈ないし友人って設定にしてもバレないけど！


でもなんでわざわざ本名！？本名に宛てたサインそんなに欲しかったんか！？沖矢昴でなく自分へと宛てたサインがそんなに欲しかったんか！？


そしたらどれだけファンで居てくれてるんだよ！？










ー

官能的である。→←沖矢クオリティである。

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