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｢あ！グリム！！｣
青髪の彼の言葉に嬉しくてつい大声で反応すると、彼もまたそれに反応してくれた。
やはり、人外の間では｢グリム｣と言うのは万人が知っていることのようで、私がその言葉に反応することの方が珍しいようだった。
｢グリム知ってんの？｣
｢はい。私、………｣
言ってもいいのだろうか。私はグリムだ、と。
｢当たり｣の人間は喰われてしまうのにグリムが喰われないと保証された訳ではない。
それに、グリムを殺して沢山の人間や人外を滅ぼしてしまおうと考える輩も居る、と聞いていた。
だから、ここで言ってしまっていいのかが分からない。
｢あ、大丈夫。ボクら、別に人の悪夢を食べて生きてるから。人の悪夢が食べられたらそれでいいから別にグリムをどうしようとか考えてないよ｣
｢それなら…｣
｢…お前がグリムってこと？｣
｢そうです。私、元々一緒に居た人外達とはぐれてこうして人間界にずっと居るんです｣
私がそう言うと、白髪の青年がこちらに近寄ってきて、私の項の近くで鼻をスンと鳴らした。
夢の中の出来事な筈なのに、それがくすぐったく感じられてしまってビックリして退いた。
そんな私の姿が面白かったのか、青年は舌をチロリと覗かせて悪戯っぽい笑みを浮かべていた。
｢この子、さかたんの匂いがする｣
｢！坂田さん…！知ってるんですか！｣
坂田さんの名前が出てきたことが嬉しくて青年に詰め寄って食い気味に聞けば、彼はケタケタと笑いながら知ってるよ！と教えてくれた。
案外、人外にも良い人外は居るのかもしれない。
｢もしかして、うらたさんも知ってる？｣
｢知ってます！私、元々浦島坂田船の皆と居たんです。けど、はぐれてそのままこうして会えないままで｣
｢うーん…まあ俺らの自己紹介だけしとくか。俺はそらる｣
｢ボクはまふまふね。そして、ボクは魔術師で、そらるさんは魔導師｣
魔術師と魔導師。そして坂田さんは賢者で……。正直全く意味が分からない。
そんなことを察してくれたのか、彼らが丁寧に説明してくれる。
｢ボクは何もない空間から物体を発生させたりする。僕は物体だとか液体だとかね。そういう物は操れるけど、生き物は操れないんだ｣
｢んで、俺はまふの逆。まふが操れるものは操れないし、発生させられない。でも、俺は使い魔とかを魔導で一時的に創り上げることができる。簡単だろ？｣
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ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2022年6月26日 23時) (
レス) @page9 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
鎖座波(プロフ) - あおいさん» コメントありがとうございますー！更新遅いですがちまちま頑張って行くので見て頂けたら幸いです！ (2020年12月29日 10時) (レス) id: a183fb70e9 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - もう最新ってないですか…？鎖座波さんの作品、すごく面白くて大好きです！！ (2020年11月7日 11時) (レス) id: e7f1d7c7f6 (このIDを非表示/違反報告)
鎖座波(プロフ) - すーらんさん» すーらんさんありがとうございます！！！始まり方工夫したので心臓きゅってなって貰ったの嬉しいです！（？）感情移入されるなんてもう最高です（；；）ありがとうございます！！！！！！！！ (2020年4月1日 2時) (レス) id: 7dc015f2ad (このIDを非表示/違反報告)
鎖座波(プロフ) - 白雨さん» ありがとうありがとう！！表紙も力入れたからそう言って貰えて嬉しいよ！本当にありがとう！頑張る〜〜〜〜！！！！！！！！！ (2020年4月1日 2時) (レス) id: 7dc015f2ad (このIDを非表示/違反報告)
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