case20.ホワイトデー(all) ページ29
ホワイトデーを渡すときの反応集！
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「バレンタイン美味しかったで。これ、お返し」
女の子に何を返せば喜んで貰えるかを彼は熟知している。ホワイトデーはバレンタインの3倍返しをする、なんて暗黙のルールも当然存じ上げているので、ちょっと高級なチョコレートに、おしゃれな入浴剤をつけてあなたに手渡した。
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彼はあなたの肩を人差し指でつついて引き止める。
あなたの名前を呼ぶと、照れて緊張してしまいそうだったから。
「これ、欲しいって言ってましたよね。ホワイトデーです」
確かに彼は3月初旬あたりに探りを入れてきたが、あなたはそれほどはっきりとした回答はしていない。しかし、彼が用意したお返しはあなたの好みぴったりのキーホルダー。
あなたは即座に持っていたバッグにそれをつけた。
『こーゆーの、好き。ありがとう』
「……そっすか。それは良かった」
興味なさげな声色を作っているが、彼の唇は緩く弧を描いていた。
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「A〜！ホワイトデー、持ってきたで！」
食害を恐れていたあなただったが、彼が差し出してきたのは案外まともな量で、安心する。
「どお？美味い？」
『うん、美味しいよ。これ、あんたが作ったの？』
「そうやで！」
彼は得意気にニカッと笑う。しかし、あなたは嬉しい反面、どうしても一つ聞きたいことがあった。美味しい。確かに味は美味しいのだが。
『何でシュクメルリ？』
(zm「白いから」 A『し、白いから……？』)
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渡すまでが長い。朝一番に渡そうとして照れて諦め、お昼も駄目で、夕方も駄目。結果的にあなたが忘れている夜に渡される。
「遅なってごめん。これ……」
タイムリミットの迫った彼は、顔を真っ赤にして恥ずかしがりながらも勇気を振り絞ってあなたにお返しを渡した。
『ありがと』
あなたが彼の頭を撫でると、彼は無言のまま両手で顔を覆ってしまった。
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「……バレンタイン、ありがとう」
渡したときはあんなに取り乱していたのに、案外スマートにお返しをくれた。
しかも、チョイスも中々センスが良く、あなたは驚きを隠せない。
『これ、めっちゃ人気で並ばないと買えないやつじゃん……！並んで、くれたの？』
「……悪いんか」
人差し指で頬を掻いてそっぽを向く。その表情は不機嫌そうに見えるがうっすら赤く染まっているのでそう怖くはない。
『……ありがとう』
あなたは彼に微笑んで、彼からのお返しを愛おしそうに眺めた。
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緑黄色野菜(プロフ) - あくのさん» わぁ、ホントですか！？よかったぁ！！ちょっとやりすぎたかなと不安になっていたので喜んで頂けて私も嬉しいです！ (5月3日 17時) (
レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
あくの(プロフ) - ドロドロいいですね...！！！ここまで甘いお話書いてくださる方があまりいないのですごくうれしいです！！ (5月3日 13時) (レス) @page33 id: f9355a1561 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - りずさん» リクエストありがとうございます！可愛いお話だなんて、嬉しくて嬉しくて(照)甘さマックス、挑戦させて頂きます！ (5月1日 0時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
緑黄色野菜(プロフ) - キルさん» リクエストありがとうございます！そう言って頂けるなんてほんと嬉しくて励みになります……！更新頑張っちゃいます✨ (5月1日 0時) (レス) id: ae06c5e6e2 (このIDを非表示/違反報告)
りず(プロフ) - 主様の作品甘ったるくてかわいくて大好きです！！リクエスト失礼します。ドライヤーsha ver.お願いします！甘さマックスのお話が見たいです..!これからも楽しみにしてます！ (4月30日 23時) (レス) id: 89bf85154f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緑黄色野菜 | 作成日時：2024年3月25日 0時
