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ダダダダダッ
(何でだよ…！？)
あれから部屋を必死に探した。
家中確認した。ものをひっくり返すように。
タンスの中、押し入れの中、本棚、屋根裏や床下に隠してるアイツらの持ち物。
台所で色違いの食器、洗面所でお揃いのタオル、パーカー。
母さんが俺達に買ってくれたお揃いの水色のスーツと革靴。
見つけたのは全て赤色。
全て一つずつだけ。
他の色は最初から無いみたいに存在してなかった。
｢おそ松、何してるの？｣
玄関でアイツらの靴を探そうと廊下を走る俺の背後から疑問の声。
そっか、あの音…母さんだったのか。
玄関から音がしたと思ってアイツらの靴確認するついでに向かったら予想と違っていた。
母さんの持っている物で確信したんだ。
｢………か、母さん｣
｢食器とか出して……ちゃんと片付けなさいよ｣
俺が何をしているのかは詳しく聞かずに買い物袋を持った母さんは台所へ足を進めた。
｢母さん！アイツらは何処にいるんだ！？｣
冷蔵庫に卵を入れている後ろ姿に声を掛ける。
俺の声に振り返った母さんは不思議そうに俺を見る。
｢アイツらって……誰の事言ってるの？｣
｢ほら、俺の弟の………｣
｢弟？何言ってるのよ。
貴方は一人っ子でしょ？｣
｢え、｣
ガツン、と頭を殴られた様な気がした。
一人っ子…？
思考が追い付かない。
だって、昨日まで、俺は
六つ子の長男だったのに。
アイツらの、゛お兄ちゃん゛だったのに。
母さんが頑張って産んだ弟達のことを分からないというような感じで言われ怪我してるわけでもないのに心が傷んだ。
まるで、自分の半身を失ったような、そんな感じがした。
分かったことは、これ以上母さんに聞いても分からないの一点張りだという事。
この様子だと俺達のこと知ってる人全員同じことを返してくるという事。
｢…ちょっと出掛けてくる……｣
｢分かったわ。夕飯までには帰って来てちょうだい｣
母さんはそれ以上何も聞かず、俺を玄関まで見送った。
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音斗(プロフ) - 未百さん» コメントありがとうございます！今月は少し忙しいので中々続きを更新するのは難しいですが楽しみにしていて下さい！更新頑張ります！^^ (2016年7月20日 2時) (
レス) id: df27001b31 (このIDを非表示/違反報告)
音斗(プロフ) - 白鷺 しらさぎさん» コメントありがとうございます！なるべく時間をみつけて更新していくので続きを楽しみにしていて下さい！^^ (2016年7月20日 2時) (レス) id: df27001b31 (このIDを非表示/違反報告)
未百(プロフ) - すごく面白いです！というか、続きがすごく気になります！更新頑張ってください！！ (2016年4月5日 11時) (レス) id: 3ec3ba1876 (このIDを非表示/違反報告)
白鷺 しらさぎ(プロフ) - すっごく面白いです！続きが気になります（≧∇≦）がんばって下さい♪ (2016年3月30日 20時) (レス) id: 2e9374cc9f (このIDを非表示/違反報告)
音斗(プロフ) - 三日月ＬＯＶＥ☆さん» コメントありがとうございます。更新ノロマですが読んで頂いて凄く嬉しいです！頑張ります^^ (2016年3月10日 23時) (レス) id: df27001b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：律 | 作成日時：2015年12月17日 0時
