エピソード83 騎馬戦3 ページ42
《残り約1分！轟フィールドをサシに使用して…そしてあっちゅー間に1000万奪取！
とか思ってたよ5分前までは！緑谷なんとこの狭い空間を5分逃げ切ってる！》
ここまで守り切れてるのは奇跡に等しいかもしれない。けど…
もうそろそろ、仕掛けてきても可笑しくないんじゃない？…と、その矢先。
飯田「レシプロバースト！！！」
それは、あまりに一瞬の出来事だった。飯田君が、目にも止まらぬ速さで出久の騎馬を通り過ぎ、
その勢いで掴み、引きちぎり取った、轟君の右手には…
《逆転！轟が1000万！！》
今回の体育祭で1番大きな地鳴りが起きた。スタジアム中が歓声でごった返す。
マイク先生の言葉を借りるなら、喜べマスメディア！
それにしても、流石は我らの委員長。最後の最後で持ってきた！
けれど、これで轟君の騎馬も機動力を失った。次はもう出来ない…相当な痛手になるだろう。
こうして矛先は轟君の騎馬へ向けられ、猛追が彼らを襲う。
出久はかなり動揺してたけど、再び轟君の騎馬へ1000万を奪い返しに行く。
そして出久は体育祭初、個性を発動させる。
腕に溢れんばかりの光を纏い、眩く輝く。その姿は…USJのオールマイトを連想させた。
思わずその姿に目を奪われてしまいそうになった。轟君はこれを防ぐために…
無意識だろうか？普段滅多に見ない左側の…炎の個性を発動させる。
出久は彼の右手を振り払うと、轟君は体勢を崩した。
危ない。
全ての出来事が一瞬で、そう思った頃には、既に出久の右手にはハチマキが握られていた。が。
出久の握ったハチマキの点数が風に揺られてちらつくと、その点数が垣間見えた。
70点。
確かに1000万点の位置を掴んだはずなのに、誰か賢い人が位置を動かしたのだろうか？
出久の騎馬は、この点じゃ勝てない。
《そろそろ時間だ、カウントダウン行くぜ！エヴィバディセイヘイ！》
さっきよりも大きく空気を吸い込み、力いっぱいに声帯を震わせた。
カウントダウンの中でも、必死の攻防戦が繰り広げられる。
選手の熱い思いが、プライドが、強い意志がぶつかり合う。
「『《5！4！3！2！1！》』」
《タイムアップ！！》
結果…轟君の騎馬が1000万を守り切った。
宙を舞っていた勝己は羽を無くした蝶のようにフィールドに落ち、
出久は悔しそうに歯を食いしばる。
それでもみんな良く頑張った。誰が最終種目へ行っても恥ずかしくない…
誰に行って欲しいとか、そんなことはもう忘れて結果に身を委ねた。
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胡桃 - 励みになります！ありがとうございます^ ^ (2018年5月21日 17時) (
レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - まじっすか！？いやっほー！テストお疲れ様でした！更新無理しない程度に頑張ってください！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - 死柄木さんいいですよね！テスト終わったのでガンガン更新していきます^ ^ (2018年5月18日 20時) (レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - 死柄木めっちゃ好きっす。更新楽しみにしてまする。 (2018年5月14日 19時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - はらさん» 教えてくださってありがとうございます！ (2018年5月4日 20時) (レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年5月3日 21時
