エピソード47 迷惑 ページ5
『なんですか、イレイザーヘッド。』
イレイザー「俺は相澤消太だ。わかったらそう呼べ。」
『わ、わかりました！相澤先生」
眉間に皺を深く深く寄せて怪訝な雰囲気を醸し出してたものだから、
ビビって声が裏返った。このくらいでビビってちゃヒーローは勤まんないよな…直さなきゃ。
相澤「で、本題だが…お前、個性使ってなかったろ」
想定内だったことだけど、実際に言われると心に突き刺さるな、これ。
相澤「今回実施したのは個性把握テスト。個性を把握するためのテストだ。
なのに使わないってのは不合理の極みだ。なんで使わなかった？言え。」
相澤先生がそう言うのは当然のこと。個性を把握するために時間を裂いたんだ。
でも、こっちにだって事情がある。
『それは…』
本当の事情を話すことを心が拒絶し、言葉を紡ぐことを許さなかった。
口を動かすも、言葉にならない。
それを見兼ねて、相澤先生は大袈裟に溜息を吐いた。
相澤「なんか言えない事情でもあるみたいだが…。これは、俺が教師として
生徒のお前を守るために聞かなければならないことなんだよ。
今ダメなら時間をやる。今日の放課後、職員室に来い」
着替えて教室に行け。そう言われて相澤先生は颯爽とその場を去った。
相澤先生は、私1人だけを見れるわけじゃない。餓鬼みたいに迷惑かけてるようじゃダメなのに、
どうして今言えなかったんだろう？自分の不甲斐なさで一杯になる。
ごめんなさい、相澤先生…。
心の中でそう謝った。
更衣室では、百だけでなく着替え終わった女子全員が待ってくれてた。
八百万「Aさん…大丈夫ですか？」
『ううん、全然平気。大したことじゃなかったよ』
心配そうに見つめる彼女の双眸には、明らかに大丈夫そうじゃない私が映ってた。
ただでさえ相澤先生に迷惑かけたのに、彼女たちに迷惑かけるのはよくない。
自分の気持ちに蓋をした。
その後の授業はなく、今日は帰宅となった。
でも、私は違う。
足取りが重い中、職員室に向かった。
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胡桃 - 励みになります！ありがとうございます^ ^ (2018年5月21日 17時) (
レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - まじっすか！？いやっほー！テストお疲れ様でした！更新無理しない程度に頑張ってください！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - 死柄木さんいいですよね！テスト終わったのでガンガン更新していきます^ ^ (2018年5月18日 20時) (レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - 死柄木めっちゃ好きっす。更新楽しみにしてまする。 (2018年5月14日 19時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - はらさん» 教えてくださってありがとうございます！ (2018年5月4日 20時) (レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年5月3日 21時
