エピソード46 合理的虚偽 ページ4
個性把握テストは順調に進んでいった。
みんなは10年以上も自分の個性と向き合って、そして使いこなしてる。
その人たちと張り合って行くには、本気以上の力を出さないと勝てっこない。
除籍がかかってる。私の功績を見て雄英に期待されてる。それを裏切っちゃいけない。
その一心で真面目になってテストを受けた。
私は他の人より一足早くテストが終わった。
去年よりは格段に上がってる。去年の自分だったらこれだけで満足だったかもしれない。
けど、この成績がみんなと比べるとどこまで張り合えるのかは微妙だ。
祈るような思いで、記録用紙に視線を移した。
みんなも全ての記録を取り終え、全員が集合した。
今回ばかりはちゃんと見るよ、除籍がかかってるもん。
高順位、っていうわけでもないけど最下位ではなかった。
安堵の息を漏らすとともに、それ以上悔しい気持ちでいっぱいだった。
もっと強くなって、自在に個性が使えるようになりたい。キャパ知らずの強いヒーローに…。
握りしめた拳は指先の爪が食い込んで三日月型の痕が痛々しくついていた。
順位表見てから自分の悔しい思いを噛み締めていたら、またちゃんと話を聞くのを忘れてた。
百、何度もごめんね…。
百によると、除籍は私たちの個性を最大限に引き出す合理的虚偽、だったとのこと。
強ち除籍は間違いなかったはずなのに。最下位の人に見込みがあった、ってことかな？
いずれにせよ、みんなでゴールテープを切る夢は叶えられそうだ。
複雑な気持ちだけど、まだまだ始まったばかり。
今日はアジトに行って個性の強化方法でも先生に聞こうかな。死柄木さんでもいいかも。
イレイザー「明星、お前は残れ。」
彼の声が良く響く。みんなの視線が痛い。
『は、はい。…百、先帰ってて』
八百万「わかりましたわ！」
元気よく返事して、敬礼のポーズをした。可愛いなおい←
私は彼女に柔らかく微笑して、足早に先生の元へ行く。
要件は、多分個性のことだろう。
それ以外思いつかないけど…
気だけがどんどん重たくなって行くのが自分でもよくわかった。
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胡桃 - 励みになります！ありがとうございます^ ^ (2018年5月21日 17時) (
レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - まじっすか！？いやっほー！テストお疲れ様でした！更新無理しない程度に頑張ってください！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - 死柄木さんいいですよね！テスト終わったのでガンガン更新していきます^ ^ (2018年5月18日 20時) (レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - 死柄木めっちゃ好きっす。更新楽しみにしてまする。 (2018年5月14日 19時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - はらさん» 教えてくださってありがとうございます！ (2018年5月4日 20時) (レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年5月3日 21時
