エピソード71 一見落着 ページ30
死柄木side
少し落ち着いた。先生や黒霧に慰められるよりよっぽどいい…
それよりも、俺の手を握った時、崩れなかった。それに驚いた。
Aは元々個性を持ってたけど、気づかなかった…？
思考はぐるぐる回り続けるが、これといって辻褄の合う答えは編み出せなかった。
ぼーっとしてると、ヒリヒリしてた首に温もりを感じた。
皮膚と皮膚を通して、Aの指先の震えを感じ取った。緊張でもしてるのか…？
Aは何も言わずに目を閉じると、手が眩く光った。
個性を、使ってるのだ。あまりに大きな代償を払って、俺の為だけに…。
罪悪感と同時に、自分だけが、という優越感に浸っていた。
死柄木「綺麗な個性だな…」
『ありがとう。今、時間を巻き戻して、傷を治してるとこ。』
柔らかく笑う顔が１番好き。幼い頃から変わらない、太陽みたいな笑顔が…。
死柄木「さっき、崩れなかったな」
『ああ、あれも巻き戻しを使って、死柄木さんの個性で崩れても巻き戻して
再生してたからなんだよ。死柄木さんは個性を無効化する人とかじゃなきゃ触れないから…』
なるほど、そういうことか。言葉を少し止めて、頬を赤く染めた。
『人の温もりとか、誰かに優しくされるとか、私はなかったから…。
死柄木さんには、私みたいに悲しい思いしてほしくないし、』
照れたように目線を逸らせながら言う。やっぱ、Aのこと好きだわ。
Aside
死柄木さんも随分と落ち着いてきたみたいでよかった。
自分で恥ずかしいこと言ったから、なんかあっついなぁ…。
死柄木「‥‥ボソッ」
『ん？何か言った？』
死柄木「いいや、何も…。てかさ、今度最近向こうの通りに新しく出来たケーキ屋行こうぜ」
『えっ、行く行く！そこ行ってみたかったんだよね』
死柄木「じゃあ空いてる日見つけたら連絡して」
『了解！』
そんなこんなで治療を施しながら楽しく談笑した。
すっかり傷も癒え、綺麗になった。死柄木さんもお嫁さん貰った時、傷あったら大変だからね！←
それにしても…元気になってくれてよかった。
このままイライラしたままだったら黒霧さんが可哀想だ。
死柄木さんがトップなんだから、トップが萎えたら連合も萎えちゃうし。
そろそろ時間も時間だから、帰らせてもらうことに。
黒霧「今日はありがとうございました。お陰様でゆっくり眠れそうです」
『それはよかった！またちょくちょく来ますね。それでは、』
今日は色々あったけど…一見落着！
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胡桃 - 励みになります！ありがとうございます^ ^ (2018年5月21日 17時) (
レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - まじっすか！？いやっほー！テストお疲れ様でした！更新無理しない程度に頑張ってください！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - 死柄木さんいいですよね！テスト終わったのでガンガン更新していきます^ ^ (2018年5月18日 20時) (レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - 死柄木めっちゃ好きっす。更新楽しみにしてまする。 (2018年5月14日 19時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - はらさん» 教えてくださってありがとうございます！ (2018年5月4日 20時) (レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年5月3日 21時
