エピソード44 一体何を ページ2
雄英のドアはバリアフリーで、とてつもなくデカイ。
私の玄関のドアより大きいドアなんて初めて見た。
扉を潜り抜ければそこは普通の教室に個性溢れる同級生ばかり。
教室中に雑談の声が広がる。お友達ごっこもいいけど、普通過ぎて…最高峰感がまるでない。
今敵が来たらどうするんだろ？みんな入学早々おさらばじゃん。
なんてことを思いながら私は自分の席を確認した後、自分の席についた。
名前順だったら出久の後ろの筈なのに、なんで1番後ろなの。ぼっち席寂しいぞ、切実に。
席って割と大事なんだよね、出来れば真ん中の方が良かった…。
自分の席に着き、頬杖をついて窓の外を眺めると八重桜が春風に揺られて舞い踊る。
それがあまりに綺麗で、この席も悪くないかもなって思えた。
暫くボーッとしてると、みんながそそくさと何処かへ行こうとしている。
『あれ、みんなどこか行くの？』
真面目そうなポニーテールの女の子に聞いてみる。
？「まさか、あの空気で聞いてない人がいるなんて驚きですわ…！」
呆れを通り越して感嘆の声を漏らされている。ま、褒められたもんじゃないのはわかってるけど…。
常に私は基本的に人の話を8割ぐらいは聞き流してる。
なぜって？めんどいから。
『ごめん、ボーッとしてて。』
ポニテちゃんは私にここまでの経緯を丁寧に教えてくれた。親切な子で助かった。
どうやら、寝袋被った男の人が体育着に着替えてグラウンドに行けって言ったらしい。
入学式に体育着着てグラウンド集合とか…。
こりゃあ多分入学式にもガイダンスにも参加しなさそうな方針だね。
確か、入学説明会とかにも教師の自由が売り文句、とかなんだって言ってた気がする。
それにしても、グラウンドで一体何をするのかは未だにわかんない。
考えててもしょうがないか。
「よろしければご一緒してもいいですか？」
『ああ、いいよ。私も一緒に行く人いなかったし』
ということで、私とポニテちゃんを含む女子は更衣室で着替えることに。
更衣室に行く途中で自己紹介をし合って、後で連絡先を交換する約束もした。
彼女は頭も良くて、口調からしてもお嬢様だろう。個性も有個性、恵まれてるね。
体育着は中学の時よりさらにセンスのいい、カッコイイデザインだった。着心地も悪くない。
グラウンドに人一倍早く集合し、私たちA組の生徒は集められた。
そして、1人の男の人が現れる。
一体何が始まるの…？
私の頭の中は、その疑問で埋め尽くされてた。
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胡桃 - 励みになります！ありがとうございます^ ^ (2018年5月21日 17時) (
レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - まじっすか！？いやっほー！テストお疲れ様でした！更新無理しない程度に頑張ってください！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - 死柄木さんいいですよね！テスト終わったのでガンガン更新していきます^ ^ (2018年5月18日 20時) (レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - 死柄木めっちゃ好きっす。更新楽しみにしてまする。 (2018年5月14日 19時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - はらさん» 教えてくださってありがとうございます！ (2018年5月4日 20時) (レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年5月3日 21時
