エピソード43 入学 ページ1
八重桜の咲き誇る季節。
真新しい制服は皺1つなく、ぱりっとした硬さが残る。
中学はセーラーだったけどブレザーも悪くない。
赤のネクタイがシンプルなグレーの制服によく映える。
小さい頃から羨望され続けた銀髪も、3年ぶりに長く伸ばして三つ編みに結わき、肩に流した。
短いのも手入れが楽で気に入ってたけど、高校デビューでもしようかと思って綺麗に伸ばした。
父親譲りの青い瞳は、前よりも生き生きしてるように見えた。
これから始まる新しい生活が、楽しみでしょうがない。
春は、なにもかもが新鮮さで満ちている。
まずは、通る道が全然違うこと。電車で学校へ向かうこと。スマホを持ってること。
中学では想像もできなかったことが、現実になってる。それが今は嬉しくて仕方ない。
あっという間に雄英に来て、その規模の大きさに圧巻した。流石は国立最高峰、お金かけてる。←
みんなは入試の時に1度は来たことあるけど私は初めてで。そして私は方向音痴。
結果、道に迷った。
新入生について行ってたけどその人はサポート科だったからクラスが違ったみたいで。
気づいたら誰もいなかった。
あんなに春休みを悠長に過ごす暇があったら行く練習しとけば良かった。
高校生になるんだからそのぐらい楽勝、だなんて侮った私が馬鹿だった。
人はすぐに変われるわけない。それをよく知ってるはずなのに、思い上がってた。
自分の詰めの甘さにショックを受けてると、そこに人影が。
『あの、ちょっといいですか？』
桜髪の女子生徒に声をかける。
？「ん？どうかしました？」
振り返り際の顔は爽やかを通り越して最早イケメンだった。
桜髪が揺れ、キョトンと首を傾げる。やめて、鼻血出ちゃうでしょ←
『ヒーロー科ってどっちかわかります？』
？「ああ、案内しましょうか？」
『あ、ありがとうございます！』
初対面なのにここまで丁寧にしてくれるとは思わなかった。礼儀正しい子で良かった…。
おかげさまで、ヒーロー科1ーAに辿り着いた。
歩いてる途中で話し始めたら馬が合って、すっかり意気投合した。
発目明。
彼女はサポート科で、たくさんのサポートアイテムを発明してるらしい。
『ほんと助かったよ！ありがとう』
明「いえいえ！こちらこそ楽しかったですよ。よかったら連絡先交換しません？」
スマホを慣れた手つきで取り出し、連絡先を交換した。
何気、明が高校でできた友達第1号かも。
いい友達が出来て良かった。そう素直に思った。
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胡桃 - 励みになります！ありがとうございます^ ^ (2018年5月21日 17時) (
レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - まじっすか！？いやっほー！テストお疲れ様でした！更新無理しない程度に頑張ってください！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - 死柄木さんいいですよね！テスト終わったのでガンガン更新していきます^ ^ (2018年5月18日 20時) (レス) id: c4e799fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
さばちゃん@かんづめ(プロフ) - 死柄木めっちゃ好きっす。更新楽しみにしてまする。 (2018年5月14日 19時) (レス) id: d2d6e36cff (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - はらさん» 教えてくださってありがとうございます！ (2018年5月4日 20時) (レス) id: 7378d7060e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2018年5月3日 21時
