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「 ありがとう。てかなんでここに居るん？」
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単純に気になったことを今更ながら聞いてみた。
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「 俺、平野紫耀。分かるかな？」
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俺の質問に一瞬戸惑った後、苦笑いを浮かべながら放ったその四文字に驚きしか無かった。
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「 平野紫耀。」
「 そう。平野紫耀。知ってるよね、やっぱり 」
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「 なんで俺が知ってると思うん？ 」
「 だって俺の噂広まってるんでしょ？学校中に。」
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「 広まってる事知ってたんや。」
「 知ってるよ。もちろん。」
そう話す平野は哀しそうな顔をしながら作り笑いを浮かべてた。
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「 だからもうここには来ない方がいいよ。君まで悪い噂たてられちゃう。」
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人間関係なんて面倒臭い。綺麗事言ってんじゃねえよ。
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今までだったらそう思ってたかもしれない。けど
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「 噂とかどうでも良くね？ 」
「 え？ 」
「 俺元からそんなん信じてないし 」
「 でも …」
「 なんか分かんないけど、お前みたいなやつが悪い噂たてられてんの気に食わないっていうか。」
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俺がそう言えば何故か目に涙を浮かべる平野。
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それから手で涙を拭って、けど拭いきれてなくて、それくらい泣いてて
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「 ありがとう、、ありがとうほんとに。」
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そう呟く平野をその瞬間"守ってやりたい"って感じた。
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楼茉（ろま）(プロフ) - 初めまして!すごく素敵なお話で最初から最新のお話まで秒で読んでしまいました。頭の中で登場人物の細やかな表情の変化まで想像できて、超心地いい余韻に浸ってます。マジで常日頃から思ってるんですが星に連打機能をください；；これからも応援してます!大好きです!!! (2021年3月22日 23時) (
レス) id: 8c48c632c6 (このIDを非表示/違反報告)
ほのぼの(プロフ) - すごく好きなお話なので、続きをとても楽しみにしてます！ (2021年3月13日 12時) (レス) id: b44b0f436a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高瀬 | 作成日時：2021年3月7日 16時
