【第五人格】髑髏様のお通りだ【ツイステ】

1-12 会って早々丁寧にどうも ページ16

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？｢紐ではありません！！愛のムチです！！｣

男の声が聞こえたと共に、おれの前には仮面を着けあ大きな男が立っていた。男は此方を見るなり、｢ああ｣と声を発す。

？｢見つけましたよ。貴方、今年の新入生ですよね。｣

｢え、あ…まあ。｣

？｢ダメじゃありませんか。勝手に扉から出るなんて！！それに、まだ手懐けられていない使い魔の同伴は校則違反ですよ！！｣

｢いや〜、その〜…。｣

グリム｢離せー！！オレ様はこんなヤツの使い魔なんかじゃねえんだゾ！！｣

ぎゃーぎゃーと騒いではいるが仮面の男は｢はいはい｣と言ってムチで拘束したタヌキを抱える。
悪かったなこんなヤツで。

？｢さあ、とっくに入学式は始まっていますよ。｣

入学式、という事は此処がナイトレイブンカレッジか。やっと着いたんだ…、賢者の島。

｢…つかアンタ誰だ？｣

ディア｢？そうだ。自己紹介をしなくては。私はこのナイトレイブンカレッジの校長であり、名をディア・クロウリーと申します。…話は歩きながら致しましょう。私、優しいので！｣


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｢この学園って、闇の鏡ってのに優秀と認められた生徒が、世界中から呼び寄せられるんだろ？あの黒い馬車に乗って。｣

ディア｢よくご存知で。｣

まあ、主からの受け売りだが。
学園長の歩数に合わせ歩いていると、ミニリパがヘアヘアと鳴き必死に追い掛けていた。しょうがないと思いつつ、戻って抱き上げる。

ディア｢さあ“(名)さん”、急ぎますよ！｣

｢ん？今、名前…。｣

驚いている内にもズカズカと鏡の間へ向かっていく学園長の後を追う。普段歩くのがゆっくりのせいではあるけど、こんなに追いつけないもんなんだな。少しづつ声が聞こえ、鏡の間の扉が開けかれる。

ディア｢違いますよ！！｣

一気に此方に視線が来ると同時に、おれの表情筋は怖ばり無と化した。ちなみに学園長が大声を上げた理由は、腹痛めたとか聞こえてきたので怒ったそう。

ディア｢さ、寮分けがまだなのは貴方だけですよ。タヌキくんは私が預かっておきますから、早く闇の鏡の前へ。｣

｢あー、…ならコイツらも預かってくれ。｣

ミニリパ｢ヘア！｣

服の裾を揺さぶるとコロコロとペット達が出るわ出るわ…。その多さに学園長含め皆が舌を巻いたが、預かってもらい鏡の前へ。鏡には長い前髪で目元が分からないけど、人間に上手く化けた自分の姿が写っている。すると鏡に大きな顔が現れた。

【汝の名を告げよ。】

｢…(名)。｣

【…(名)、汝の魂は………。】

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