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_序章_ ページ1

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古いが形が崩れず整った紙切れだ。

【**】の日記、*月*日
幸せは長くは続かない。
分かっていた筈なのに、いざ終わればとても虚しい。
今日私は謎の怪物と、この永遠の地に取り残されたのだ。だから荘園に火を付け奴と焼け死ぬ前に、この悲劇の一部始終を記載する。


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「ひゅ…ひゅう…(なんだよ。何故こんな事になったんだよ…)」

過呼吸気味の息を吸って吐いて、息を殺して物陰に隠れる。見なくとも分かる、人ならざるものの気配に怯え数時間前の出来事を回想する。

此処では鬼ごっこが毎日のように行われていたのだ。追う側のハンター(死者)と、追われる側のサバイバー。多額の報酬を求め荘園に集い、互いに啀み合いながらも親睦を深めたりしていた数ヶ月。そんな幸せな時間はつい先程、終わったのだ。
昨夜、この荘園の機能が停止し、急遽報酬がサバイバーの元へ舞い降りた。喜ぶ者も、疑問に思う者も居たが安堵の息を着いていた。皆は喜びその晩は豪華なパーティを開き、所謂最後の晩餐を楽しんだのだ。
その翌朝、つまり今朝。

?「皆さん!今なら此処から出れますよ!急いで!!」

サバイバー【幸運児】のラックが大広間の扉を開け、息を切らしながらも叫んだ。
荘園主からの最後の伝言では、『とある事情により私はこの場から立ち去る。出れば二度と屋敷の扉は開かなくなり、二度と出入る事は出来ない』とのこと。
皆急いで荷物をまとめ、親しい仲間を連れて外へ出て行った。おれも数少ない荷物を持ち出身地と故郷が同じ【白黒無常】もとい、謝必安と范無咎の二人と共に出ようとした。その時だ。

「…あ、忘れ物した!取ってくる!」

謝必安/范無咎「「**!」」

2人の叫び声に見向きもせず自室の方へ戻る。部屋に置かれた机の台の上の日記は、一切手を付けず白紙で埃まみれだが、目当てはそれではない。机の引き出しを開け、“中にある物を”取り出した。

「あった!」

ぎゅっと強く握りしめ、再び皆の元へと向かう。
もう扉は閉まっているだろうか、そう思いながら走るとゆらゆらと揺れる人影が見えた。范無咎が待ってくれていたのだろうと思い、無意識に頬が緩んだ。が、ソレは彼ではなかった。

「?!」

全身が震える様な恐ろしい感情に心は埋め尽くされ、咄嗟に顔のスレスレを飛んで来た物を避ける。飛んで来た物は、ヘドロのようなどす黒い何か。

「なんだよコレ!?」

本当は大声で悲鳴を上げたいところだが、喉でぐっと堪え脚に力を入れ何かから逃げる。

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リゼ - Graecia devil sa-thinさん» もう最新しないんですか? (2023年2月22日 9時) (レス) id: 747029a77b (このIDを非表示/違反報告)
Graecia devil sa-thin(プロフ) - なお、アカウントが繋がっていないため、投稿していたものの続編を作るかは未定です。 (2021年8月21日 20時) (レス) id: c6a4917727 (このIDを非表示/違反報告)
Graecia devil sa-thin(プロフ) - 報告です。Googleから投稿していたのですがログインができなくなりましたので、アプリから再活動いたします。新着を楽しみにしていた読者様、大変申し訳ございませんでした (2021年8月21日 20時) (レス) id: c6a4917727 (このIDを非表示/違反報告)
Y説行為 - 面白すぎるチ───(´-ω-`)───ン続きが気になりすぎる……………、、好きです() (2021年7月30日 22時) (レス) id: fd59df5674 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新楽しみに待ってます!!頑張ってください! (2021年6月20日 12時) (レス) id: c46a3c3dbd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Graecia devil sa-thin | 作成日時:2020年6月7日 17時

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