Graduate from 【中編集】 (ページ7)

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先輩、今、私の事好きって................

頭が、真っ白になる＿＿＿＿＿＿＿

どうしよう、どうしよう。

岸「あれ？やっぱり俺の勘違いか。あーやべー馬鹿みてー。両想いかもって告って」

私が信じられずに固まっていたんだろう。
岸先輩にそんな事を言わせてしまった。

『勘違いじゃ、ないです。私も、1年の頃からずっと先輩の事が好きです。よろしくお願いします』

岸「ホントに？」

『はい。今日、諦めようって思ってましたから』

岸「じゃあ、あの涙は俺の為に流した涙？」

え、何で！？

何でこの人、私が泣いてたの知ってるの！？

『先輩見えたんですか！？』

岸「え、見えたんだもん。2組の最前列の通路側で泣くとか普通に分かるでしょ。それにそれが好きな人だったら余計」

最悪、一生の恥。
消えたい。
例え、先輩が彼氏になったとしても。

『さっ紗枝先輩のスピーチに泣いてたんです！部活、同じだから』

岸「その前から泣いてましたけど？」

はあ！？こっこの人...........！！

『どっどこ見てるんですか！？式に集中してくださいの！』

岸「や、俺の事想って泣いてくれてたんでしょ？」

『先輩、最悪』

岸「そうだったら可愛いなって思って」

そう言って先輩の手が私の頭に置かれる。

岸「そうなの？」

恥ずかしい私はコクリと頷いた。

岸「やった、俺、幸せ者だわ。新幹線で泣くなよ？俺がいなくなるからって」

『泣きません！』

そう言うとまた、私の頭を撫でた。

END

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