Graduate from 【中編集】 (ページ20)

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健の顔が真っ赤でこっちまで恥ずかしくなってくる。

やっぱり聞こえてたんや。

部内恋愛したくないって言ってるん。

きっと、振られる覚悟なんやろな、健は。

私が健の事好きやなんて1ミリも思ってへんやろ。

『私も、健の事好きやで』

健「それ、ホンマ？」

凄い疑いの目で私を見てくる。

なんか、凄い嫌。

信頼関係崩壊したか思うやろ。

『健に嘘ついたことあると思う？』

健「ないっす」

『信じてもらへえへんの？』

健「や、だって先輩部内恋愛嫌とか年上が好きやろ？やから、俺のことなんて.......」

急にネガティブになる。

私、かなりヤバイ事言ってたんやな。
歳下も中々好きなんやけどな、可愛くて。

『じゃあ、こうやったら信じてくれる？』

私は、彼にそっと唇を重ねる。

健「え！？A先輩！！？」

顔を真っ赤にして驚く健。

可愛い。

『これで、信じてくれた？』

健「これで信じなかったらどーしたんすか」

『んーじゃあえっちしよっか』

健「はあ！！？？ばっかじゃねーの！！マジ！！」

『ハハ、冗談だよ！じょーだん！！』

健「もう！なんなんすか！ホンマ！！」

『ごめん！えっちは言いすぎた！ごめん！』

健「えーもん。先輩のハジメテ俺が貰うし」

『はあ！？何言ってんの！』

健「ごめん、ごめん！言い過ぎた！先輩、出ていく前に甲子園見に行きましょ。2人で」

『ねえ、それってデートのお誘い？』

健「当たり前やん」

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END